「10代学生による結婚・出産」を“本人”たちはどう見ているのか、韓国のアンケート調査で見えた実態

2022年04月26日 その他
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Netflixでも配信中の韓国ドラマ『私たちのブルース』でも扱われたように、韓国のテレビでは最近、高校生や10代の未成年が妊娠・出産する事例を扱う放送が少なくない。

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多様性を受け入れる世界的な趨勢のなかで、「家族の多様化」についても様々な意見が出ているわけだが、専門家や大人の意見ではなく、当の本人たち、つまり10代の学生はどう思っているのだろうか。

それを知ることができる興味深いアンケート調査がある。韓国の学生服ブランド「スマート学生服」が4月21日に結果を発表した、10代学生を対象に行われた「青少年の結婚および出産」に関するアンケート調査だ。

同アンケート調査には4月1日から2週間、「スマート学生服」の公式SNSチャンネルを通じて計689人が参加した。

それによると、「青少年の身分で結婚する学生についてどう思うか」という質問に対し、学生たちは「否定的」(42.4%)、「肯定的」(23.7%)、「非常に否定的」(15.7%)、「よくわからない」(15.1%)、「非常に肯定的」(3.2%)と答えた。

否定的な意見が58.1%で、肯定的な見方(26.9%)を大きく上回った。

「青少年の出産についてどう思うか」に対する質問には、「否定的」(42.8%)、「非常に否定的」(21.9%)となっており否定派が大部分を占めた。「よくわからない」(16.7%)を除くと、肯定派は18.6%(「肯定的」16.4%、「非常に肯定的」2.2%)にとどまった。

否定する声は、結婚(58.1%)よりも出産(64.7%)のほうが多いようだ。

否定的な声が多いなかで、「青少年の結婚および出産について、どのような行動を取るべきか」に関する質問には、「結婚・出産をした青少年に積極的な支援が必要」(42.2%)が最も多く、「青少年期に妊娠しないよう、より確実な教育が必要」(39.3%)、「青少年の結婚・出産に対する否定的な認識改善が必要」(14.7%)、「その他」(3.8%)が続いた。

また、「青少年の結婚と出産に関する内容をどのようなメディアで接したのか」に関する質問には、「YouTube」(42.2%)とテレビ(41.9%)がほとんどで、「コミュニティ」(10.6%)、「その他」(4.1%)、「1人放送」(1.2%)などの回答もあった。

今回のアンケート調査を見る限り、やはり10代の学生本人も、学生での結婚や出産に否定的という結果になった。一方で「結婚・出産をした青少年に積極的な支援が必要」との声が4割に達しており、支援という側面では何かしらの改善が求められている。

(文=サーチコリアニュース編集部)

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