インフレの加速や住宅購入者の減少など、韓国が抱える問題は多いが、そのなかでも特筆すべきなのが少子高齢化問題だ。
【注目】「地球上で真っ先に消え去る国は韓国」…“人口絶壁”の原因は?
6月22日に発表された韓国統計庁の「2022年4月の人口動向」によれば、2022年1~4月の出生児数は8万9300人で、過去最少を更新したことがわかった。また、このペースでいけば今年の年間出生児数は、2021年の26万500人より下がることは確実で、25万人台を下回る可能性も高いという。
同報告書によると、4月の出生児数は2万1124人で、前年同月比7.0%も減少した。一方で死亡者数は3万6697人で、46.3%増加している。人口減少は1万5573人と、30カ月連続で下がり続けている。
出生率の低下はやはり、若者の結婚離れも大きく、4月の婚姻件数は1万5795件と前年同月と比較して66件減少している。
実際、昨年末に統計庁が「必ず結婚するべきか」という問いを調査した結果、「そうだ」と答えた20代は2010年16.9%だったが、6.5%に激減。一方で「結婚は選択」という回答は2010年35.5%から、50.4%にまで上昇した。
韓国が抱える人口問題に国内でも、「住宅価格が高すぎて、結婚しても子供作るつもりはない」「移民受け入れの準備を始めよう」「コロナで結婚式を自粛させておいて当たり前だ。意味のない統計だ」など多種多様な意見があがった。
なお、韓国統計庁は人口の減少が今後さらに加速すれば、約50年後には毎年51万人の自然減少が起こると予測している。韓国の現在の人口が約5000万人であることを踏まえると、単純計算で2070年から100年で人口がゼロになる。何かしらの対策が行われなければ、国そのものの消滅の可能性も否定できない。
(文=サーチコリアニュース編集部)
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