日本では毎年12月になると、今年一年間を象徴する漢字一文字が発表される。
2023年は増税の議論が頻繁に行われたことやインボイス制度の導入など、税金にまつわる様々な改正や検討が行われたことから、「税」が今年の漢字に選ばれた。
実はお隣・韓国でも、似たような年末の恒例行事として「今年の漢字」ならぬ「今年の四字熟語」が発表されているのをご存じだろうか。
韓国では2001年から、週刊新聞『教授新聞』がその年を象徴する四字熟語を毎年12月に発表している。
選出方法も、『教授新聞』執筆陣をはじめ、主要日刊紙のコラム執筆者、主要学会や全国大学教授協議会などの会長、全国の大学教授を対象にしたアンケート調査など、識者の見解に基づいて決定されている。
2023年の韓国を示す四字熟語は「見利忘義」だ。
これは、「利益を目がくらんで義を忘れる」「儲けのためなら手段を選ばない」という意味。
昨今の政治家が自分の利益を優先している姿や、詐欺や教権侵害が横行する背景から、「自分だけ良ければいいや」という人が増えたように考えられることから、この四字熟語が選出された。
この決定に、韓国ネット民の間では「我が国はもはや他人に配慮ができる温かい社会ではなくなった」「過去にも未来にも、これ以上ピッタリくる言葉は選ばれないだろう」「今の時代を考えると、しっくり来る」などのコメントが散見した。
日本に続いて韓国も、1年を象徴する言葉があまり明るくない。来年こそはポジティブな言葉が選ばれたらいいのだが…。
(文=サーチコリアニュース編集部)
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