当然だが、少子化が進むと子供が通うべき学校でも定員割れが進んで行く。日本以上に少子化が問題となっている韓国では、“ミニ学校化”が深刻だ。
1月22日に発表された韓国教育開発院の「2023教育統計年報」によると、昨年の全国小学校6175校のうち、23.1%(1424校)が全校生徒60人以下だということが明らかになった。
これは地方にいくほど深刻となるが、驚くべきなのは首都・ソウルでも4校が60人を切っていることだ。
また、全校生徒が30人を切る小学校も急増しており、昨年30人以下だった小学校比率は9.5%(584校)となり、2003年(2.6%)の4.1倍、2013年(6.8%)の1.5倍ほどとなった。
小学校よりもひどいのが幼稚園だ。昨年、幼児が10人以下の幼稚園は2617カ所となり、全体(841カ所)中、31.0%にまで人数を減らしている。
こうした状況は韓国国内でも重く受け止められており、「生徒数の少ない学校は統廃合を進めるべき。学生がかわいそう」「私が学生の頃は、教室が足りなくて午前と午後に分けて授業をしていたのに……」「政府は迅速な対応をしなければならない。予算を無駄にせず、子供たちに福祉の恩恵を多く上げれば、出生率は増加するはずだ」など、多くの意見が上がった。
学生数がただ多ければいいという事ではないが、出会いの数が減るのは事実。子供たちのためにも、どうにかならないものだろうか。
(文=サーチコリア編集部)
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