多くの国で問題視される少子化問題。
【注目】「地球上で真っ先に消え去る国は韓国」…“人口絶壁”の原因は?
少子化問題は労働力不足にもつながり、人々の日常生活に影響を与えている。岸田政権では異次元の少子化対策としてさまざまな案を打ち出しているが、その反応はあまり芳しくない。
ただ、日本以上に少子化問題が影響しているのがお隣・韓国だ。
韓国の低出産・高齢社会委員会は最近、政府の文化体育観光部と共同で低出産に対する意識調査を行った。
調査の結果、回答者の95.5%("非常に”84.9%+“少し”10.6%)が「少子化問題が深刻」と答えた。
その原因としては、「経済的負担及び所得の両極化(40.0%)」と「子どもの養育・教育に対する負担感(26.9%)」、「晩婚や非婚者の増加(28%)」などが挙げられた。
韓国人の多くが、経済的な不安が少子化の大きな要因と考えているようだ。
また、出産に関するアンケートでも、49歳以下の回答者のうち49.0%が「今後の出産計画はない」と答えている。
そのほか、低出産政策で最も重要に考慮されなければならない対象としては「結婚していない青年世代」が35.9%で最多。効果が高い解決策としては「育児休暇、労働時間の短縮など育児並行制度の拡大」が25.3%で最も高かった。
こうした状況に、韓国国内では「物価が狂っていて、自分のご飯を準備することも厳しい。こんな状況で、誰がデートや結婚。ましてや子どもを産むというのか」「こんな国で結婚して出産することを望むのは無理。私自身が会社の奴隷だし」「子どもを産むことより重要なのは、ちゃんとした人間に育てること」など、さまざまな意見が挙がっていた。
もはや予断を許さない少子化問題。どの国でもまず叫ばれるのは経済的不安だ。だからこそ、「結婚してもいい」「出産してもいい」という安心感を政府が作ることが重要なのだろう。
(文=サーチコリアニュース編集部)
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