韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領が非常戒厳事態に関連して頭を下げて謝罪し、「任期を含め今後の政局安定策については、わが党に一任する」と明らかにした。
ユン大統領は12月7日午前10時から約2分間の緊急談話を通じて、「今回の戒厳令宣告に関して法的および政治的責任を回避しない」と述べた。
さらに「今後の国政運営は、わが党と政府が共に責任を持って進めていく」とも語った。
辞任については直接言及しなかった。
これを受けて、最大野党「共に民主党」のイ・ジェミョン代表は同日の記者懇談会で、「解決方法は大統領の即時辞任、または弾劾による早期退陣以外に道はない」との立場を明らかにした。
イ代表は「一言で言えば、非常に失望した。国民の視点からすれば、まったく合わない発言ではないかと考える」とし、「現在の大韓民国におけるリスクは、大統領という存在そのものだ」と強調した。
そして「大統領の退陣、弾劾のために最善を尽くす。国民と共に、大韓民国内乱事態の首謀者である大統領の退陣を推進する」と締めくくった。
国会は、本日17時の本会議で「キム・ゴンヒ夫人特別検察法」をまず再投票に付した後、ユン大統領の弾劾訴追案を採決する予定だ。
ユン大統領の談話全文は、以下の通り。
◇
国民の皆様、私は12月3日夜11時をもって非常戒厳を宣告しました。その約2時間後の12月4日午前1時頃、国会の戒厳解除決議に従い、軍の撤収を指示し、深夜の閣議を経て戒厳を解除しました。
今回の非常戒厳宣告は、国政の最終責任者である大統領としての切迫した思いから出たものでした。しかし、その過程で国民の皆様に不安と不便を与えました。
大変申し訳なく思っております。大いに驚かれたであろう国民の皆様に、心よりお詫び申し上げます。
私は今回の戒厳問題に関連して、法的および政治的問題を回避するつもりはありません。また、再び戒厳が発令されるのではないかという声がありますが、はっきり申し上げます。第二の戒厳のような事態は、決して起こりません。
国民の皆様、私の任期を含め、今後の政局安定策については、わが党に一任いたします。今後の国政運営は、わが党と政府が共に責任を持って進めてまいります。
国民の皆様にご心配をおかけしたことを、改めて頭を下げてお詫び申し上げます。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
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