尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の罷免を求め、キム・ギョンス前慶尚南道知事がハンガーストライキ(断食ストライキ)に突入した。
キム前知事は、最大野党「共に民主党」内で李在明(イ・ジェミョン)代表とは距離を置く「非李在明派」の有力候補とされている。
前日からハンガーストライキを開始し、2日目となる3月10日、キム前知事は自身のフェイスブックを通じて「尹錫悦即時退陣・社会大改革非常行動常任代表団のハンガーストライキ用テントのすぐ隣にある小さなテントで少しの間、目を閉じた。常任代表の方々は私より一日早くハンガーストライキを開始された」と伝えた。
続けて、「光化門(クァンファムン)周辺では、多くの市民が徹夜で抗議活動を続けている。若者から70歳を超える高齢者まで、多様な世代が参加している」と説明した。
また、「薄いアルミのシート1枚に身を包みながら、まだ冷たい夜の空気に耐えているのは、大韓民国の民主主義を守る『キセス軍団』だ」と述べ、「尹錫悦の戒厳令が変えてしまったソウル・光化門の夜明けの風景だ」と語った。
キム前知事が言及した「キセス軍団」とは、アルミ製の防寒シートをまとって路上で抗議する人々の姿が、特定のチョコレート菓子の包装と似ていることから名付けられた呼称だ。
キム前知事は、尹大統領が裁判所の拘束取り消し決定によって釈放された前日に、「今は弾劾が最優先だ。すべてを懸けて尹錫悦の内乱勢力と戦う」と述べ、ハンガーストライキに入ることを宣言した。
さらに、「内乱の共犯であるシム・ウジョン検察総長を直ちに捜査し、検察を完全に改革すべきだ」と強調し、「大韓民国の民主主義が危機に瀕している。民主主義を守るため、国民とともに最後まで戦う」と決意を表明した。
なお、尹大統領は3月8日に釈放され、大統領公邸に復帰した。弾劾審判の結果は、今週にも出る可能性がある。
(記事提供=時事ジャーナル)
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