日本ならどうする?韓国スポーツ界、タトゥーに賛否両論!!

2021年06月04日 スポーツ
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4年連続のホームラン王&打点王(2012年~2015年)に輝き、2014年~2015年には2年連続50本塁打を記録した韓国球界屈指の強打者パク・ビョンホ。

その長打力と合わせてもうひとつ有名なのが、左腕・前腕部に刻まれた派手なタトゥーだ。

炎に包まれた剣が描かれており、かなり強烈なインパクトがあるが、彼の体に刻まれたタトゥーはこれだけではない。右腕上腕部には虎のタトゥーも刻まれている。

韓国メディアによると、彼は毎年ひとつは体にタトゥーを刻んでいるらしいのだ。

タトゥーと言えばオシャレな感じがするが、韓国では入れ墨のことを「文身(ムンシン)」と呼ぶ。

儒教が生活宗教して深く浸透している韓国では、今でも「親からもらった身体を傷つけてはならない」という認識があり、タブー視する者も多い。テレビのドラマやバラエティ番組などで“文身規制”、すなわち“タトゥー規制”があるほどだ。

だが、タトゥーが若者世代たちの間でファッションの一部となっている近年は、芸能人だけではなく、身体が資本であり肌の露出が多いスポーツ・アスリートたちの間でもタトゥーが流行している。

サッカーでは引退したアン・ジョンファンやチャ・ドゥリのタトゥーが有名だし、メジャーリーグで活躍したことがあるカン・ジョンホが左足に自らの似顔絵のタトゥーを入れていることで知られている。

しかも、男性スポーツ選手だけではなく、最近は女性アスリートたちもタトゥーを入れることを躊躇わない。

例えば韓国女子プロゴルフ界屈指の美女ゴルファーと呼ばれるアン・シネも、一見するとわからないが目を凝らしてよく見てみると左足首の内側に星印のタトゥーがあった時期もあった。(現在は消しているようだ)。

また、韓国プロスポーツの現場では欠かせぬ花形アイドルとされるチアリーダーたちの中にも、タトゥーをしているチアドル(チアリーダー+アイドル)がいるらしい。

肌の露出がある衣装をまとい、エネルギッシュなパフォーマンスを披露するチアリーダーたちは、ファッションにも敏感なだけにタトゥーもひとつの個性として楽しんでいるのもかもしれない。

ただ、チアリーダーたちは健康的でフレッシュなイメージが売り物だけに手放しで喜ばない人々もいる。以前、とあるチアリーダーのタトゥーが発見された写真は韓国のネット住民やチアドルファンたちの間でかなり賛否両論を呼んだ。

たが、例えばチャ・ドゥリは家族への愛を込めてタトゥーを入れたという。それぞれ理由や経緯があるわけだ。パク・ビョンホも2012年に当時テキサス・レンジャースに所属していたジョシュ・ハミルトンに影響を受け、左腕のタトゥーを入れたらしい。

それでも、前出した通り、韓国ではまだまだ賛否両論が絶えない。アン・ジョンファンもトーク番組に出演した際に、「過去に文身を入れたことを後悔している。若い頃はカッコ良よく見えたが、最近は子供たちから“絵なのか”とからかわれる」と語っている。

意外かもしれないがアン・ジョンファンは現在、テレビタレントとして独特のキャラを放ち、言わば日本の松木安太郎氏のようなポジションにあるとか、ないとか。そんなこともあって「今となっては文身を消したい。消してほかの文身を入れたい」と笑いも誘っているが、スポーツ選手のタトゥーは今でもやはり何かと話題になる。

「スポーツ中継では文身規制がないことを利用して、わざとカメラに映る腕に文身を入れている。子供の教育によくない」との指摘がある一方で、「いやいやタトゥーは選手たちの自己表現方法のひとつ。個性を大事にすべきだ」との意見もある、韓国アスリートたちのタトゥー。さて、日本はどうだろうか。

文=慎 武宏

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