2試合で計47回!! “ファウル最多国”に突き進む韓国を自国メディアはどう報じているのか

2018年06月25日 スポーツ
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スウェーデン、メキシコに連敗してグループリーグ突破が絶望的となった韓国。

グループリーグ最終戦となるドイツ戦を前に主将キ・ソンヨンのケガが報じられるなど、まさに絶体絶命の状況だが、不名誉な“珍記録”を達成しそうということで局所的に注目を集めている。

韓国はロシアW杯の2試合で、ファウルを計47回もとられており、現在“ファウル最多国”となっているのだ。

韓国がメキシコ戦で記録したファウル計24回は、ここまでのロシアW杯の試合のなかで、一試合に一チームが犯したファウル数として最多。韓国を追っているのがモロッコ(計45回)、クロアチア(計43回)となっており、今大会で一試合当たり20回以上のファウルを記録したのは、その3カ国だけだ。

(写真提供=FA photos)韓国対メキシコ

さらに警告も2試合で6枚となっており、こちらも現在トップを走っている。

「反則もひとつの作戦になりうるが…」

ロシアW杯屈指の“ファウル最多国”となっている韓国に対して、自国メディアはどう報じているのだろうか。

まず『中央日報』は、「メキシコに勝ったのはファウルと警告だけ…20年後退した韓国サッカー」と見出しを打った。

記事ではメキシコがスピード、技術、体力などで韓国を圧倒したと伝え、「はっきりとわかる過激なファウルで、メキシコ選手たちをピッチのあちこちで倒した。メキシコ戦で韓国が唯一相手を圧倒した数字は、ファウル数(24-7)と警告数(4-0)だけだ」とばっさり。

そして「弱者が強者との競争で勝ち残るためには特徴的で、確実な武器がひとつくらい必要だが、韓国サッカーはあまりに愚直で単純だった」と批判した。

(写真提供=FA photos)韓国対メキシコ

また『スポーツ・ソウル』も「セットプレーの失点+ファウル続出…韓国サッカーの“素顔”が明らかに」という記事を掲載して、こう論じている。

「もちろん反則もひとつの作戦になりうる。しかし2試合続けてペナルティーキックを献上するなど、致命的なファウルが繰り返されているという点は、効果的なファウルが少なかったという証明だ」

他にも「韓国、2試合でファウル47回“肉弾防御”」(『メイル経済』)、「韓国、ロシアW杯1試合最多ファウル1、2位」(『イルガンスポーツ』)、「韓国、ファウル47回でワールドカップ出場国中、最多記録」(『アジアトゥデイ』)などと、批判的な論調が多い。

(写真提供=FA photos)韓国対メキシコ

その一方で、以下のような事実が報じられているのだから驚く。

韓国サッカー協会がメキシコ戦で誤審があったとして、FIFAに抗議するというのだ。

同協会が“誤審”と指摘しているのは、韓国が2点目を失点する後半21分の直前。キ・ソンヨンがボールを持った際、メキシコ選手に足をかけられて倒された場面だ。

主審は試合を止めなかったが、韓国の選手たちは一瞬動きを止めてしまい、その隙にメキシコがカウンター攻撃を成功させ、追加点を奪っている。

韓国サッカー協会は「主審は角度的に見えなかったかもしれないが、攻撃陣で起きた反則であり、副審は十分に確認できる状況だった。これと関連してFIFAに公式に遺憾を表明する書簡を今日中に送る」と明かしているという。

その遺憾の表明が今後にどのように影響するのか未知数だが、これまでの2試合で韓国のファウルが多い事実は揺るがない。

前々回の南アフリカW杯では、グループリーグ突破という結果だけでなく、少ないファウル数で「フェアプレー賞2位」(『メイル経済』)とクリーンさも持ち合わせていたが…。

韓国は、このまま不名誉な記録を更新し続けてしまうのか。ドイツ戦は勝敗とともに、ファウル数にも注目してみたい。

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