10月11日にオーストラリアのメルボルンで行われたロシア・ワールドカップ・アジア最終予選のオーストラリア対日本戦の試合結果は、韓国でも多数のメディアで紹介されている。
主要メディアの見出しをざっと並べてみよう。
「日本サッカー、メルボルンの呪いにまた泣いた」(『スポーツ朝鮮』)
「危機の日本サッカー、3試合連続無敗でも組3位」(『ノーカットニュース』)
『釜山日報』などは「日本サッカー、豪州に1対1のドロー、カモメだけが一生懸命に飛んでいた」と報道。「両チームの選手よりも競技場を飛び回るカモメのほうがより活発に見える試合だった」と手厳しい。
ただ、韓国メディアがよりクローズアップしていたのは、日本の戦いぶりだった。
「守備と逆襲の日本、ぬか喜びに終わった豪州遠征」(『スポータルコリア』)
「プライド捨てた日本、結実は勝ち点1」(『スポーツ韓国』)
「“全員守備”の日本、オーストラリアと1-1のドロー」(『SPOTV NEWS』)
『スポーツ韓国』などは「守備サッカー、崖っぷちの日本サッカーが掴んだ藁」とまで報じている。
「ボール占有率35%の極端な守備サッカー。崖っぷちに追い込まれた日本の選択だった。ボール占有率とパスを強調するスタイルを捨てて、代わりに終始守備に重きを置いた戦術を展開した。アジア最強を云々していた日本のメディアの評価が色あせして瞬間だった」
また、日本代表を指揮するバビド・ハリルホジッチ監督に関して言及するメディアも多かった。「爆発したハリルホジッチ、2年前の記憶に答えはなかった」としたのは、『スポーツ朝鮮』だ。
「2年前のブラジルW杯で、アルジェリア代表監督だったハリルホジッチ監督はホン・ミョンボ監督率いる韓国代表と対戦。公式会見では自身を批判するアルジェリア・メディアに対して“我々を陰湿に妨害するな”と声を荒げた。練習場では毒舌家、記者会見では喧嘩上等。しかし、韓国戦を勝利し、アルジェリア16強を達成した。外部と対立関係を作り、チームを結束させるハリルホジッチ監督ならではの“心理戦”だった。メルボルンでも同じような状況が展開された(以降、中略)。しかし、ハリルホジッチ監督の“憤怒作戦”は通用しなかった」
ブラジルW杯で痛い目に遭って以来、韓国ではハリルホジッチ監督が何かと気になる存在。日本で騒がれている進退問題についても、こんな風に報じられている。
「オーストラリアと引き分けの日本ハリルホジッチ監督への批判拡散」(『聯合ニュース』)
「選手を責める監督、日本サッカーが揺れる理由は?」(『スポーツ韓国)
「日本、今月中に技術委員会招集、ハリルホジッチ監督の中間評価」(『スターニュース』)
「ハリルホジッチ監督の中間評価実施、“更迭の危機”が来るか」(『MTN』)
果たしてハリルホジッチ監督の運命は…。韓国も敵地でイランに敗れ、A組3位に甘んじており、チームを指揮するウリ・シュティーリケ監督に対する風当たりが厳しくなっている。このままでは進退問題にも発展しそうな気配すらある。
いっそのこと、日韓で代表監督をトレードしてみては?
前へ
次へ