いよいよ開幕が迫ってきた北京(ペキン)冬季五輪。4年に一度のウインタースポーツの祭典が始まるが、4年前の平昌(ピョンチャン)五輪で話題になったアスリートたちは、その後どうしているのだろうか。
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例えばフィギュアスケートのアイスダンスでちょっとした話題になった韓国のミン・ユラとアレクサンダー・ガメリンのペアだ。
団体戦でミン・ユラの衣装の背中のホックが外れるハプニングが発生。日本でも「衣装はだけ」として話題を呼んだ。
いずれもアメリカ出身ながら平昌五輪では韓国代表として出場した2人。ミン・ユラは米国と韓国の二重国籍を持っていたが、平昌五輪のために韓国籍を選択。アレクサンダー・ガメリンは2017年7月に韓国籍を取得した帰化選手だった。
ミン・ユラとアレクサンダー・ガメリンのペア話題を集めたのは「衣装はだけ」だけではなかった。平昌五輪のフリーダンス(FD)で使用した楽曲も話題になった。
2人は、「我々の文化を世界に伝えたい」との思いで、韓国の伝統民謡『ホルロ(独り)・アリラン』に合わせて韓服で演技を披露することを決めたのだが、この楽曲の一部に「独島」(竹島の韓国呼称)という歌詞が入っていたのだ。
平昌五輪組織委員会は、ミン・ユラとアレクサンダー・ガメリンが使用する楽曲が、政治行為を禁止する五輪憲章50条に違反する可能性があると判断。国際オリンピック委員会(IOC)の承認を受け、約3秒の該当部分を削除して同楽曲を使用することになった。
特別な出自のみならず、衣装トラブルに楽曲の問題と、話題の絶えないミン・ユラとアレクサンダー・ガメリン。
だが、平昌五輪後に2人はペアを解消している。
2018年夏になガメリンが金銭問題や練習見解の違いなどを理由に、ミン・ユラとのペア解消を宣言。ガメリンは韓国籍も放棄した。
ミン・ユラは新たなパートナーと北京を目指していたが、結局は叶わず。お騒がせペアを北京のアイスリンクで見ることができないのは残念だ。
(文=サーチコリアニュース編集部)
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