その選手とは、ロッテ・ジャイアンツに所属する外野手のコ・スンミン。2000年8月生まれの現在22歳で、2019年にプロデビューした若手の一人である。
発端となったのは、2020年3月下旬にSNSで「コ・スンミンの元彼女」と主張するとある女性(以下、Aさん)が投稿した文章と写真だ。
公開されたのは、1枚のエコー写真とともに「ロッテ・ジャイアンツ57番コ・スンミンと2017年8月28日から付き合い始め、2017年11月11日に妊娠したことがわかりました」という書き出しから始まる長文だった。つまり、コ・スンミンが高校時代に彼女を妊娠させたという内容の暴露だったのだ。
Aさんによると、当時はお互い未成年だったことや、コ・スンミンも高校野球で活躍していたことから、両親と相談した末に中絶することを決めたという。
ところが、コ・スンミンはそうした状況で別の女性と知り合い、Aさんに隠れて連絡を取り合っていたことが発覚。翌2018年1月、コ・スンミンが台湾キャンプに参加していた頃に事実を知ったAさん最終的に別れることを決めた。
ただ、破局後も未練を捨てられなかったというAさんは、台湾から戻ったコ・スンミンと再び連絡を取り合うようになった。すると、それから数カ月が経った同年9月頃、Aさんに2度目の妊娠が発覚する。しかし、Aさんから妊娠の知らせを聞いたコ・スンミンは、「その子が本当に自分の子なのか」「信じられない」と伝えるなど、あたかも自分が妊娠させたのではないというような態度を取ったという。
コ・スンミンの言葉で大きなストレスを抱えたAさんは、最終的に妊娠した子どもを流産してしまった。Aさんはその後について、「プロに進んだコ・スンミンは私を無視し、まるで元々いなかった人のような扱いをした」とし、「新しい命を殺してしまった私も悪いが、彼(コ・スンミン)が何事もなかったかのように過ごしていることが辛い」と憤りを表していた。
もっとも、当時はAさんの暴露に対し、コ・スンミン本人の反応やロッテからの立場発表などはなかった。
また、その後「コ・スンミンとAさんが対話し、円満に解決した」という情報が伝えられ、Aさん側も事を大きくすることを望まないと明らかにしたことで、騒動は沈静化して終わった。
プロ野球選手が未成年の頃に起こした中絶トラブルということで、当時はネット上で「コ・スンミンを永久除名しろ」という声も挙がったほどだった。ただ、両者が最終的に和解したことで、暴露から2年が経った今は話題に挙がることもなくなっている。
中絶トラブル発覚後から現在も沈黙を貫く坂本はもちろん、新たに問題が発覚した中村も、自身の犯した過ちに対しては誠実な対応をしてもらいたいものだ。
(文=サーチコリアニュース編集部H)