『ESPN』のジェフ・パッサン記者は同日、阪神タイガースからポスティングシステムを通じてメジャー進出を目指していた藤浪が、アスレチックスと1年契約で合意したと伝えた。15日のポスティング締切期限を3日後に控え、ついに行き先が決定した。
同記者は藤浪がアスレチックスの先発ローテーションに含まれると予想した。昨季まで韓国KBOリーグのNCダイノスに4年在籍し、アスレチックスと1+1年保障300万ドル、最大800万ドルで契約したドリュー・ルチンスキーとはチームメイトになる。
藤浪は2012年ドラフト1位で阪神に入団すると、1年目の2013年から先発に定着。2015年まで3年連続で二桁勝利を挙げるなど、主軸投手として活躍した。2017年のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)では侍ジャパン(野球日本代表)のメンバーにも選出されたが、以降は制球難やプライベートの問題により伸び悩みを見せていた。
ただ、2020年10月19日の東京ヤクルトスワローズ戦では、自己最速162kmの剛速球を投げ、健在ぶりをアピール。昨年は16試合に登板して66.2イニングを投げ、3勝5敗、防御率3.38、65奪三振とある程度の巻き返しに成功した。そしてシーズン終了後、メジャー進出の意思を表明し、阪神からポスティングの許可を得た。
NPBでの通算成績は、10シーズンで189試合(9941イニング)57勝54敗11ホールド、防御率3.41、1011奪三振だ。
アスレチックスが所属するア・リーグ西地区には、藤浪とドラフト同期である大谷翔平擁するロサンゼルス・エンゼルスもいる。3月31日に始まるメジャー開幕戦では早速アスレチックス対エンゼルスの3連戦が繰り広げられるだけに、早くも日本人対決が実現するのか注目だ。
(記事提供=OSEN)