かつて久保建英とも切磋琢磨した“韓国の至宝”は、たった1年でフランスから離れるのだろうか。
イタリアメディア『ジャンルカ・ディ・マルツィオ』は7月16日(日本時間)、「PSGは引き続きヴィクター・オシムヘン(25、ナポリ)の獲得を推進している」とし、「PSGは取引の一環としてナポリに送ることができる3人を提案した」と報じた。
ナイジェリア代表のオシムヘンは2020年9月に仏リールからナポリへと加入。当時の移籍金は、ナポリのクラブ史上最高額となる7500万ユーロ(約120億円)を記録した。
ナポリ加入後、22-23シーズンは26ゴールで得点王に輝き、チームを33シーズンぶりの優勝に導くなど、期待を裏切らない活躍を見せた。昨シーズンは最終10位と振るわなかったが、17ゴールを決めて自身の役割を果たしている。
それだけに、以前から多くのビッグクラブが狙っている。今夏はチェルシー移籍説が最も熱い状況だ。
そんななか、PSGもオシムヘン獲得を諦めていない。エースのキリアン・エムバペ(25)がレアル・マドリードへと移籍したこともあり、得点源の補強は必須となっている。
PSGは現在、オシムヘン側と交渉中だ。『ジャンルカ・ディ・マルツィオ』は、「オシムヘンの未来に関して、今後、数週間が重要になるかもしれない。彼は数カ月前、シーズンが終わればナポリを去りたいと暗示していた。今、彼に最も関心のあるクラブは依然としてPSG」として、「オシムヘンのエージェントであるロベルト・カレンダがパリを訪問したこととも関連がある。彼は7月15日の月曜日、パリにいた」と伝えた。
ただ、問題はあまりにも高い移籍金だ。オシムヘンのバイアウト額は1億3000万ユーロ(約225億円)を超えるという。無論、ナポリも全額を受け取るつもりはないが、1億ユーロ(約173億円)はくだらないと見られている。
そのため、PSGは所属選手を交渉に含め、現金支出を減らす計画だ。この過程でイ・ガンインがトレード候補として言及された。ナポリもイ・ガンインなら受け入れることができるという立場だ。
『ジャンルカ・ディ・マルツィオ』は、「PSGが考慮中の名前はカルロス・ソレール(27)とノルディ・ムキエレ(26)、最後にイ・ガンイン」とし、「現在、ナポリは先日パリに到着したイ・ガンインだけに関心を持っていると見られる」と明らかにした。
イ・ガンインは昨夏、マジョルカを離れPSGに加入。移籍金は2200万ユーロ(約38億円)で、マジョルカ史上2番目に高い額だった。
フランス初上陸となった今シーズン、イ・ガンインは序盤こそ負傷で不在だったが、2022年のアジア競技大会(中国・杭州)で金メダルを手に戻って以降は、主力としてプレー。ただ、シーズン後半には熾烈な主力争いもあり、多くのチャンスを得ることができず、現地でも賛否両論の評価が出ていた。
とはいえ、イ・ガンインの潜在能力は確かに発揮されていた。リーグ23試合で3ゴール4アシストを記録し、創造性と鋭さを兼ね備えたキック、改善された守備などを見せた。ナポリが提案された3人のうち、イ・ガンインを望む背景には理由があるというわけだ。年齢も最も若い。
その一方で、イングランド・プレミアリーグからもラブコールを受けている。フランスメディア『フットメルカート』は、「プレミアのビッグクラブが、イ・ガンインの移籍金として7000万ユーロ(約120億円)に達する巨額オファーを送った。しかし、イ・ガンインはすぐ断った。彼はパリでの生活に非常に満足しており、チームを離れたくない」として、「PSGの立場としてもイ・ガンインを出す理由がない。ルイス・エンリケ監督は彼が大好きだ」と伝えている。
にわかに騒がしくなった“韓国の至宝”の去就。イ・ガンインは来シーズン、どの国でプレーしているのだろうか。
(記事提供=OSEN)
前へ
次へ