歌舞伎や落語など、伝統文化の道は奥深く、絶やしてはいけないものだ。しかし、近年のSNSの発展は、そうした伝統を尊重する流れにとって脅威となる。
お隣・韓国における伝統文化といえば、韓服やパンソリなどが該当するが、日本以上に厳しい状況のようだ。
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9月21日、韓国政府は「2022年度文化部事業説明資料」を公表。中でも、伝統文化に対する世代別認知度が明らかになった。その結果、20代38.4%、30代40.7%、40代52.7%、50代57.1%、60代以上66.8%と、年齢が低いほど関心度が低いことが分かった。
さらに、伝統文化を享有した経験が全くない人は全体で7.7%となり、60代以上4.9%、50代5.6%、40代5.9%、30代9.2%、20代13.8%と、年齢が低くなるほど、体験をしていない人も増えている。
その理由として、選ばれたのが、「関心・興味がない」(21.4%)が最も高く、「関連情報が不足して」(17.4%)、「余暇時間が不足して」(16.5%)などの順だった。
ちなみに、全年齢を通して「関心・興味がない」が最も高い理由だったが、40代は「暇な時間が不足して」が19.4%と最も高く現れ、60代以上は「関連情報が不足して」が19.6%と最も高かった。
国によって差異はあれど、伝統文化というものは、古くから伝わり、変わることなく大切に継承されてきた芸術や技能だ。四季折々の風物を折り込んだ唄や儀式、お祭り、豊作に感謝する踊りなど、当時の風習や歴史を知る上でも大きな助けとなる。それだけに、伝統を守りぬくためにも、少しずつでも関心をもてるようにしなければならない。
文=サーチコリア編集部
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