韓国ではいまだに徴兵制度が導入されているのは周知の事実だ。青春を謳歌できるはずの10代後半から20代の約2年を軍で過ごすという事実は、残酷でもある。
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こうした状況から、現役兵士に向かって慰問の手紙を書かせることを強要する学校がいまだに残っている。
いま、その慰問手紙が大きなトラブルを生んでいる。
最近、とあるオンラインコミュニティに、匿名の女子高校生が軍将兵に送った慰問手紙の内容が公開された。
この手紙には「これからの人生には試練が多いのに、これくらい勝てないと男ではないですよね?」「寒いし、雪が降っても頑張ってくださいね^^」などと、慰問というより、小馬鹿にしたような内容が書かれていた。
そんな女子高生への怒りの声が多数上がるかと思いきや、意外にも「慰問手紙自体が時代錯誤な発想」「奉仕活動として強制する文化が残っていることに驚き」など、いまだに続くこの伝統に苦言を呈する声が多く上がった。
報道に対して専門家の中では、「これからは兵士たちも携帯電話の持ち込みが可能で、私的にも手紙をやりとりすることも少なくなる。時代と合わない文化だ」とも指摘している。
一方で、当然だが、その手紙を書いた女子高生に対して「どうせ書くならいいことを書けばいいのに」「人生を投げ打って国防に励む人に送る言葉ではない」など、非難の声がないわけではない。
興味深いのはここからだ。トラブルはこれだけですまなかった。なんと、ソウルのとある大学の学院長A氏が、該当の手紙を送ったとされる真名女子高校出身の生徒を受け入れないと、自身のインスタグラムに書き込み大ひんしゅくを買ったのだ。
その発言をきっかけにA氏は、インスタグラムにある名前や携帯番号が盗用され、結婚式場や葬儀場に嘘の予約がされるなどの被害を受けた。極めつけは、専門病院に陰茎拡大の相談予約までされたという。
A氏は弁護士との相談の末、「インスタ、ツイッターを除いても告訴可能件数は50余件、保守的に取っても処罰可能件数は20件程度になりそうだ」と強硬な立場を見せている。
女子高生の1枚の手紙に多くの人が翻弄されることになった今回の事態。どんな結末を迎えるのだろうか。
(文=サーチコリア編集部)
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