1970年代の韓国ではタクシーの相乗りによる料金精算トラブルが相次ぎ、1982年に廃止された。それから40年ほどたった2022年1月から、タクシーの相乗り制度が合法化された。
ソウル市では深夜などにタクシーがつかまらない場合のために、タクシー利用者と同乗者を仲介する「呼び出しアプリ」も配信され、アプリ上から相乗り可能なタクシーを探すことが可能となる。もちろん乗客は、相乗りすることに可否を出せる。
そうした、対策を打ち立てながらも、韓国内ではいまだ不安視する声が大きい。
3月28日には、タクシーを利用する一般市民1000人を対象にしたアンケート調査が明かされた。
アンケート調査の結果、タクシー相乗りサービスのために現在用意されているセーフティネットは、「本人実名確認」「同じ性別」「本人名義のクレジットカード登録」などだ。
アンケートによると、こうしたセーフティネットがしっかりと機能するならば、タクシーの相乗り制度を利用するという人は58.7%となった。なかでも、同性だけがマッチングされる点については、利用すると答えた人の69.7%が評価した。
その理由としては「異性との相乗りで起る安全問題が最も不安」と答えた人が多かったからだ。
こうしたアンケート結果に韓国ネット民の間では「異性でも同性でも相乗りしたくない」「その内、女性専用タクシーとか始めるに決まっている」「本当にお金を節約したいなら、異性とか関係なしに乗れよ」など、様々な意見が飛び交っている。
現実問題、1人でタクシーを利用するより複数で割り勘できるなら安いのでお得だ。しかし見知らぬ人と相乗りするリスクを負ってまで得る必要のあるメリットなのかは疑問が残るところだ。
(文=サーチコリアニュース編集部)
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