物価の高騰により、日常生活にも多大な影響を受け始めた昨今。こうした、苦労は日本だけではなく、お隣・韓国も同様であり、思わぬところで影響を受けているのが、大学生たちだ。
大学生の多くが嘆いているのが、学食の価格引き上げだ。本来、学食は手頃な価格がメリットのひとつである。それだけに、値段上昇は見逃せない問題だ。
実際、韓国内で名門大学として名高いソウル大学でも、学食セットメニュー価格が既存の3000~6000ウォン(約300~600円)から4000~7000ウォン(約400~700円)に引き上げられ、大きなバッシングを受けた。
ソウル大学の値上げを皮切りに、他の大学も価格引き上げを断行。中央(チュンアン)大学は昨年9月、学生食堂の基本メニュー価格を2800ウォン(約280円)から3200ウォン(約320円)に上げ、延世(ヨンセ)大学は校内食堂メニューの価格を平均500ウォン(約50円)引き上げた。
韓国内で去る3月15日から4月30日まで全国大学生1045人を対象とした実態調査によると、回答者の78.6%が「お金を節約するために学食を食べる」と答えていて、その適正価格を67.2%の回答者が3000~4000ウォン(約300~400円)台と答えている。
また、別のアンケート調査でも似た結果となっている。最近、全国大学生学生ネットワークが全国2000人の大学生を対象に行った「2022全国大学生アンケート調査」によると、回答者の50%が食費支出を負担を感じており、67%の学生が3000ウォン台の価格が適当だと答えた。
学食は大学の魅力のひとつでもある。高すぎる価格では、学生たちからそっぽを向かれそうだ。
(文=サーチコリアニュース編集部)
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