韓国の2022年は「過ち犯しても認めない」1年…日本の「今年の漢字」ならぬ「今年の四字熟語」とは

2022年12月13日 社会
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そんな韓国の2022年を表す「今年の四字熟語」は「過而不改」だった。日本語では「かじふかい」、韓国語では「クァイブルゲ」と読み、「過ちを犯しても改めない」という意味を持つ。

選出理由で最も多く挙げられたのは「“過ちを認めない”という過ち」。韓国では今年5月から新たにユン・ソギョル大統領政権が発足したが、「我が国は与党も野党も関係なく、過ちが明らかになると“前政権はもっと過ちを犯していた”、あるいは“大統領のせいだ”と言って直すつもりがない」と辛辣な指摘が飛んだ。

ユン・ソギョル大統領

ちなみに、「過而不改」以外の候補では、「欲蓋彌彰(過ちを隠そうとするほど、むしろ明らかになる)」、「累卵之危(いくつもの卵を積み重ねているような危険さ)」、「文過遂非(過ちをもっともらしく飾り、誤った行為に順応すること)」、「群盲撫象(狭い所見と主観で物事を誤って判断する)」など、やはり否定的な四字熟語が挙げられていた。

韓国の「今年の四字熟語」は基本的にネガティブな意味合いが強い。近年の例を見ても、2021年の「猫鼠同処(泥棒を捕まえる人が泥棒の仲間になった)」、2020年の「我是他非(自分は正しく、他人は間違っている)」、2019年の「共命之鳥(分裂した韓国社会を象徴)」、2018年の「任重道遠(改革への道は遠い)」と否定的な四字熟語が並ぶ。

それでも、2017年に発表された「破邪顕正」は“初めて肯定的な意味の四字熟語が選ばれた”として話題を集めた。「邪悪で間違ったことを否定し、正しい考えを示すこと」を意味する「破邪顕正」には、当時大統領だったパク・クネ氏の罷免を経て誕生したムン・ジェイン政権に対する期待が込められていた。

2022年の韓国は大統領選挙やサッカー代表のW杯ベスト16進出などがあった一方で、大規模な山火事、8月の記録的豪雨、ハロウィンの梨泰院雑踏事故などの哀しいニュースも多い一年だった。来年2023年は、識者もポジティブな四字熟語を発表できるような明るい一年となるだろうか。

(文=サーチコリアニュース編集部H)

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