“生涯1企業”という考えはもはや古く、条件次第ではすぐに別の会社に移動する人も増えてきた。
そうした考えはお隣・韓国も同様だ。
6月19日、韓国経営者協会が、全国20~40代正規職労働者1500人を対象に「今後の職場離職計画に対する意見」を調査した結果を明らかにしたのだが、それを見ても明らかだ。
なんと、「離職を検討している」という問いに、20代の83.2%が「そうだ」と答えていることがわかった。また、30代は72.6%、40代は58.2%が離職を検討しているという。
離職を検討する理由(複数回答)としては、「金銭面での不満」が61.5%と圧倒的に高く、「過度な業務量」(32.7%)、「期待よりも低い評価」(27.4%)、「将来への不安」(26.6%)と続いた。
さらに、離職を検討する人のほぼ半数にあたる49.5%が、「離職=年俸の引き上げ手段」と考えていることもわかった。別の回答としては、「個人的な成長のため」(31.8%)、「能力を検証する機会」(12.3%)などがあげられている。
こうした結果に韓国内では、「職場を次のためのステップとしている人が多いから、中途半端な仕事する人間が増えた」「若い子ほど、協調性をもたないのが多くて一緒に働きづらい」など、離職を前提として働く人へ不満をにじませる声も上がっていた。
より社会的地位が高く、より給料が高い場所へ。目指す考えは理解できるが、現状をおざなりにする人が順当にステップアップしていけるのだろうか…。
(文=サーチコリアニュース編集部)
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