スマートフォン一人一台が当たり前になった昨今。大人の目が届かないネットの海には、子供たちに悪影響を与えるものも多い。
ギャンブル依存症に苦しむ韓国。日本と違ってパチンコないのになぜ?スマホの普及に伴い、お隣・韓国では現在、大人の目を盗んでオンラインギャンブルにハマる少年少女が爆増しているのだ。
9月12日、ソウル警察庁とソウル市自治警察委員会は、1万685人(男子学生49%/女子学生51%)を対象に行った「青少年賭博および代理入金アンケート調査」の結果を発表した。
その結果、「違法ギャンブルを経験した」と答えた学生は157人(1.5%)に過ぎなかったが、「友人や知人がギャンブルをしているのを見た」と答えた学生は1069人(10%)となった。
実際にやったと答えた学生と目撃したという学生の数に、なんと10倍もの開きが出たのだ。匿名とはいえ、正直にやったとは答えにくく、実際にはこの数以上の学生が違法ギャンブルに手を染めている可能性は高いだろう。
実際、健康保険審査評価院の資料を見ると、ギャンブル絡みで診療を受けた青少年は2017年の837人から2021年は2269人と、たった5年間で3倍近く急増したことも判明している。
また、今回の調査で「経験した」と答えた学生のうち、そのきっかけを尋ねると「友人・知人の誘い」が38%で最も高く、「友達が利益を得たのを見たから」が30%、「インターネットギャンブル広告を見た」が9%と続いた。
こうした状況に、韓国国内では「プライバシーもあるだろうけど、子供たちが犯罪に巻き込まれるリスクを考えると、大人がスマートフォンの管理をできるようにしなければならないかも」「本当に深刻な問題だ」「学生は学生らしくしなさい」など、多くの意見があがった。
大人たちは、「みんな持っているから」「連絡手段があると便利だし安心だから」という理由で子供たちにスマートフォンを持たせているが、最低限のリスク管理も教えなければならないだろう。
(文=サーチコリアニュース編集部)
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