タイパ重視が多いとされるZ世代(1990年代半ば~2000年代初頭生まれ)も、続々と新社会人となっている。
しかし既存の価値観と異なる者が多いだけに、これまでの組織運営では齟齬が生まれやすい。そんななか、韓国で就活生Z世代を対象にしたアンケート調査が行われ、話題となっている。
韓国の大手就職プラットフォームが最近、Z世代就職準備生1035人を対象に「企業志願時の組織文化の重要性」をテーマにオンラインアンケート調査を行った。
その結果、回答者の86%が企業における組織文化が「重要」だと答えている。
韓国のZ世代が重要と考える組織文化は、「勤務時間とワーク・ライフ・バランス」が49%で最も多かった。続いて「成長機会とキャリア開発支援」(19%)、「水平的なコミュニケーション方式」(14%)などが続いた。
さらに、最も好ましい組織文化としては、「在宅勤務や自律勤務などの柔軟な勤務制度」(37%)が最多で、「相互尊重と配慮のある雰囲気」(25%)、「明確な目標、公正な評価と報酬」(11%)、「水平的で自由なコミュニケーション」(10%)が続いた。
一方で、避けたいと考える文化は「(上司などへの)無条件服従」(34%)、「頻繁な無視と葛藤」(22%)、「夜勤と会食の日常化」(15%)、「成果独占、不公正な評価」(11%)、「慣習的かつ非効率的な運営」(10%)となった。
こうした結果に、韓国のオンライン上では「会社経営者でもないのに、求めるのは経営者並みの待遇」「仕事で使えない若者にありがちな主張」「理想ばかり掲げると長続きしない」など、辛辣な意見が目立った。
ワーク・ライフ・バランスを求める風潮にある韓国のZ世代にとって、企業選びで重視するのは年棒だけではない。旧時代的な文化の残る企業に若者が魅力を感じないのは、日本と同じようだ。
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