生後わずか18カ月の息子に十分な食事を与えず、日常的に虐待を繰り返した末に死に至らしめた20代の韓国女性に、懲役15年の判決が言い渡された。
現地法曹界によると4月23日、釜山(プサン)地裁・刑事5部は、児童虐待処罰法違反(児童虐待致死)などの罪で起訴された20代女性Aに懲役15年を言い渡した。さらに、40時間の児童虐待治療プログラムの履修、10年間の児童関連機関への就職禁止も命じられている。
Aは昨年10月中旬、釜山・海雲台(ヘウンデ)区のマンションで、生後18カ月の息子君の出生届も出さないまま日常的に虐待し、死亡させた容疑で緊急逮捕された。
調べによると、Aは息子に必要量の食事を与えなかったり、まったく与えなかったりといった方法で虐待を行っていた。ご飯を十分に与えると排便の回数が増えるから、というのが理由だったという。数日間、まったく粉ミルクを与えず、死亡当日には息子を自宅に一人で放置したまま知人と飲酒に出かけていたことも判明している。
また、Aは日頃から知人に「私の腹から悪霊が生まれた」「ご飯をあげるのも面倒」「笑い声を聞くのもイライラする」「なぜ死なないのか」といった暴言を繰り返していたことも明らかになった。
極度の栄養失調状態で息を引き取った息子の死亡当日の体重は、わずか4.98kgで、本来18カ月の男児の標準体重である11.72kgの約40%にすぎなかった。
これを受け、裁判所は「子どもを育てることが難しい事情があった点は認める」としながらも、「児童を死に至らしめた犯行は厳しく処罰されるべきだ」と断罪した。
(記事提供=時事ジャーナル)
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