アカデミー賞4冠の『パラサイト 半地下の家族』、エミー賞6冠の『イカゲーム』など、今や世界的人気を誇っている韓国ポップカルチャー。
最近では、その象徴とも言えるBTS(防弾少年団)のメンバーJUNG KOOK(ジョングク)が、2022年カタールW杯の開会式でソロパフォーマンスを披露したことも記憶に新しい。
そんな隆盛著しい韓国ポップカルチャーを、当の本人たちはどのように思っているのだろうか。
韓国のリサーチ企業「ギャラップ」が12月21日に発表した調査結果によると、ほぼすべての韓国国民が自国のポップカルチャーに対して高い自負心を持っていることが判明した。
韓国全土の成人男女5100人を対象に行われたこの調査で、10人中9人以上が韓国カルチャーを優秀としており、10人中6人以上はすでに先進国レベルと考えているという。
また、G7(アメリカ、カナダ、フランス、イタリア、イギリス、ドイツ、日本)の先進国と韓国を比較した結果、ポップカルチャーの分野に関しては「すでに先進国レベル」という答えた人が65.9%も存在した。この数字を証明するかのように、韓国ポップカルチャーを「優秀だ」と答えた人は96.6%で、2008年に比べてなんと43%ポイントも上昇している。同調査が開始して以来、最高の数値を叩き出す結果となった。
コンテンツを誇りに思う一方、生活に直結する経済は「先進国レベルよりも少し足りない」とした人が61.1%を占める結果に。また政治の面では「先進国レベルに大きく及ばない」が56.4%だった。これらが示す通り、喫緊の課題には「雇用問題」が挙げられており、「経済的に豊かな国」を希望する人が最も多かった。
このような結果を受け、韓国のネット民の間では「カルチャーは先進国。政治は…」「文化面では先進国としてのプライドはあるが、大統領を変えることでより良い国になる」「韓国が誇れるのはカルチャーだけ」といった意見が寄せられている。
自国のポップカルチャーを誇りに思うのは良いことだが、それだけでは食べていけないのが現実だ。今年5月に就任して以降、下がる一方だった支持率が今になって回復傾向を見せている尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領は、「変えた方が良い」という意見を覆せるのだろうか。
(文=サーチコリアニュース編集部K)
■韓国否定派が65%!! なぜドイツは世界一の“嫌韓国家”なのか
前へ
次へ