ブラジルで開催された主要20カ国(G20)首脳会議に出席したユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領が11月18日(現地時間)、ロシア代表団が見守るなかでロシアと北朝鮮の軍事協力を強く批判した。
第1セッションの会議で10番目の演説者として登壇したユン大統領は、ロシアと北朝鮮に軍事協力を即刻中止するよう強く求め、その違法性を国際社会が深刻に認識し、ロシアと北朝鮮の軍事協力を中止するために力を合わせるべきだと述べた、キム・テヒョ国家安保室第1次長が明らかにした。
ユン大統領の発言順は、ウラジーミル・プーチン大統領の代理として出席したセルゲイ・ラブロフ外相の演説直後だった。ラブロフ外相は自らの発言順で戦争に関する話題には触れず、発展途上国や気候変動などについてのみ言及したと伝えられている。
大統領府の高官は記者団に対し、「ユン大統領の直前に発言したロシア外相は、戦争の話題を完全に避けて、非常にのんびりとした話ばかりしていた。意図的に戦争の話を避けたのではないかと思う」と述べた。また、「多くの首脳がかなり直接的に具体的な用語や事例を挙げながら北朝鮮とロシアについて言及した」と明かした。
ユン大統領の発言の後、他の首脳たちも同調する形で発言した。ユン大統領の直後に登壇した石破茂首相は、「ロシアは一体何を考えているのか」と問いかける形で批判を展開した。
続いて、ウルズラ・フォンデアライエン欧州連合(EU)執行委員長、カナダのジャスティン・トルドー首相、オーストラリアのアンソニー・アルバニージー首相らもロシア・北朝鮮を批判する発言を行った。
フォンデアライエン執行委員長は「ウクライナ戦争がロシアによって国際的な食糧安全保障の脅威をさらに深刻化させている」と述べた。トルドー首相も「北朝鮮がロシアの引き起こしたウクライナ戦争に参戦し、国際平和をさらに悪化させている」と批判した。アルバニージー首相もまた、「北朝鮮がウクライナの領土主権を脅かすロシアの戦争に加担している」と指摘した。
(記事提供=時事ジャーナル)
■ロシアに派遣された若い北朝鮮兵は“弾除け”ではない…「最恐」のワケ
前へ
次へ