外国人投資家による韓国株の売却が6カ月連続で続いている。
韓国の金融監督院が2月14日に発表した「2025年1月の外国人証券投資動向」によると、外国人投資家は1月、韓国の上場株式を6870億ウォン（約730億円）売却した。
内訳を見ると、有価証券市場で2730億ウォン（約290億円）、KOSDAQ市場で4140億ウォン（約440億円）を売却しており、6カ月連続の売り越しとなった。
外国人投資家は2024年7月までの10カ月間は韓国株を買い越していたが、8月以降は売り越しの流れが続いている。
月別の売り越し規模を見ると、2024年8月は2兆5090億ウォン（約2650億円）、9月は7兆3610億ウォン（約7790億円）、10月は4兆3880億ウォン（約4640億円）、11月は4兆1540億ウォン（約4400億円）、12月は3兆6490億ウォン（約3860億円）と推移している。
ただし、2025年に入ってからは、これまで兆ウォン単位で売却していた売り越し規模が縮小した。
その結果、1月末時点での外国人保有株式残高は707兆8000億ウォン（約7兆4900億円）となり、2024年12月に比べて34兆ウォン（約3兆6000億円）増加した。これは、全体の時価総額の26.9％に相当する。
国別の保有規模では、アメリカが287兆8000億ウォン（約30兆4700億円）で外国人全体の40.7％を占め、最も多かった。続いて、ヨーロッパが214兆ウォン（約22兆6540億円）、アジアが105兆5000億ウォン（約11兆1660億円）、中東が11兆4000億ウォン（約1兆2200億円）の順となっている。
外国人投資家は上場債券の回収基調も続けている。
1月の外国人投資家による上場債券の買い越し額は2兆3170億ウォン（約2450億円）だったが、3兆9770億ウォン（約4210億円）が満期償還されたため、最終的には1兆6600億ウォン（約1760億円）の資金を回収した。
1月末時点での外国人の上場債券保有額は266兆3000億ウォン（約28兆1900億円）となり、前月比で1兆9000億ウォン（約2000億円）減少した。これは、上場債券残高の10.3％にあたる。
（記事提供＝時事ジャーナル）
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