サムスン電子やサムスン生命を含む、サムスンの韓国内の系列会社7社が「売上高10兆ウォンクラブ」に入ったことが明らかになった。
3月20日、企業分析専門の韓国CXO研究所が発表した「主要サムスン系列会社の2024年売上高現況調査」の結果によると、サムスン電子を含む主要系列会社21社の2024年の売上高は計388兆ウォン(約39兆4178億円)に達した。
サムスングループ内で2024年基準の「売上高10兆ウォンクラブ」には、サムスン電子のほか、サムスン生命(27兆174億ウォン)、サムスンディスプレイ(25兆4014億ウォン)、サムスン物産(22兆9132億ウォン)、サムスン火災(21兆9664億ウォン)、サムスンSDI(16兆978億ウォン)、サムスン証券(12兆9366億ウォン)の計7社が含まれた。
調査対象となった企業は、公正取引委員会に2024年5月時点で報告された60社以上のサムスン系列会社のうち、前日までに監査報告書や事業報告書を通じて売上高を確認できた21社であり、売上高は個別(単体)財務諸表基準で算出された。
CXO研究所は、まだ公示されていない40社余りの系列会社を加えた場合、グループ全体の売上高は397兆~402兆ウォンに達すると推定している。これは2022年(418兆ウォン)に次ぐ過去2番目の規模となる。
サムスン電子の単体財務諸表基準の昨年の売上高は209兆ウォン(約21兆2317億円)で、2022年の211兆ウォンに迫る水準だった。連結基準の売上高も300兆8709億ウォン(約30兆5645億円)となり、2022年(302兆2313億ウォン)に次いで2番目に高い数値を記録した。
2024年、売上高が1兆ウォン以上の主要サムスン系列会社のうち、前年比で売上高が10%以上増加した企業は7社だった。その中でも、サムスン重工業の売上高(7兆9072億ウォン→9兆8674億ウォン)は24.8%増加した。
また、サムスンバイオロジクス(19%増)、ホテル新羅(18.1%増)、サムスンウェルストーリー(11.9%増)、サムスン電機(11.8%増)、第一企画(11.6%増)なども、過去1年間で10%以上の売上高成長を遂げた。
サムスン電子も単体基準の売上高が22.7%増加し、20%台の成長率を記録した。特に、サムスン電子の前年対比売上高増加額は38兆6781億ウォンに達し、サムスン系列会社の中で最も多かった。連結基準の売上高増加率は8.1%だった。
一方、サムスンSDIの単体基準売上高は15.7%減少し、サムスン物産(6.4%減)、サムスンディスプレイ(6.2%減)も5%以上の減少を記録した。
サムスン電子の2024年の単体基準営業利益率(売上高に対する営業利益の比率)は5.9%で、2023年(-6.8%)を除けば、過去10年間で最も低い水準となった。昨年と類似した売上高を記録した2022年(12%)と比較すると、営業利益率はほぼ半減している。
韓国CXO研究所のオ・イルソン所長は「今後、サムスンの国内系列会社の売上高が500兆ウォンの時代を迎えるためには、現在の事業構造では今後5年以内の達成は難しいだろう。既存の事業に加え、画期的な新規事業の育成が急務だ」と指摘した。
また、「売上高の成長だけでなく、高付加価値の営業利益を確保することも、各系列会社にとって重要な課題だ」と述べた。
(記事提供=時事ジャーナル)
■米、日、台を含めた4カ国で、韓国の企業だけが“没落”…時価総額トップ10社の比較結果
前へ
次へ