スキャンダルに事件・事故、謎の死まで…韓国芸能界の都市伝説「11月の怪談」はあるか

2021年11月07日 話題
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カレンダーも11月となり、紅葉の季節がやってきた。美しい紅葉を眺めているだけで心が和み落ち着くが、11月になると韓国の芸能界やメディア関係者たちは緊張感に包まれる。

というのも、11月になると韓国芸能界ではなぜか事件や事故や多発するのだ。もととも1年中を通してさまざまな事件・事故・トラブルが起きる芸能界ではあるが、11月になるととりわけ集中する傾向する。

それも過去を振り返ると、薬物問題、飲酒運転、さらには謎の死などショッキングでスキャンダラスな出来事が明るみになり、いつしか韓国では「11月の怪談」という言葉が都市伝説のように語り継がれるようになった。

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では、この「11月の怪談」はいつから始まったのか。

それは、1968年11月10日に歌手のチャ・ジュンラクが、27歳で亡くなったことから始まったといわれている。

チャ・ジュンラクは、韓国歌謡界で囁かれ今ではBTS(防弾少年団)にも適用されている “曲名運命論”導かれるように亡くなっただけに、当時はかなりショッキングだったという。

1987年11月には、当時26歳だった歌手ユ・ジェハが交通事故で死去。1995年11月には人気グループ「デュース」のキム・ソンジェが原因不明の死を迎えるなど、90年代には悲報が多かった。

ただ、2000年代になると訃報よりも交通事故や警察沙汰、麻薬問題などスキャンダラスな事件のほうが多くなっていく。韓国芸能界でリベンジポルノの犠牲者が出たのも、11月だった。

しかも、2010年以降になるとさらにエスカレート。2015年にはソロ歌手のIUが小説の幼い主人公を性的対象に描写した疑いで炎上。

2016年にはYGエンターテインメントの2NE1が解散を発表し、2017年には少女時代のテヨンが交通事故に遭ったり、SUPER JUNIORの元メンバー、カンインが恋人を暴行したとして騒動を起こしたりしている。

韓国芸能界ではなぜ、このような事件が11月に多発するのか。

その理由については、フリーメイソンやイルミナティ顔負けの「情報操作陰謀説」から「季節の変化に伴う冬季うつ発病」説までさまざまだが、あくまで推測の域を出ない。

そればかりか、最近はかならずしも「11月怪談」というわけではなさそうだ。

例えば2016年には、日本でも人気のJYJのユチョンが、複数の女性から性的暴行の容疑で告訴されたことに加え、女優キム・ミニとホン・サンス映画監督による“韓国版ゲス不倫”が世間を騒がせ、「韓国芸能界史上最悪の6月」「11月の怪談ならぬ6月の怪談の時代へ」ともいわれた。

2015年には10月30日に俳優キム・ジュヒョクが交通事故で死去し、12月18日にはSHINeeのジョンヒョンがこの世を去るなど、11月を前後に悲報も続続き、もはや「冬の怪談」という新しい“怪談”まで登場している。

キャプション

今や芸能事件が起きるたびに、「怪談」という言葉だけが独り歩きしている印象もあるが、いずれにしても韓国芸能界に張り詰めた緊張感を与える“魔の11月”。

今年こそ事件・事故・スキャンダルなどが発生せず、平穏無事に終わることを祈るばかりだ。

文=慎 武宏

*この原稿はヤフーニュース個人に掲載した記事を加筆・修正したものです。
 

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