サッカー日本代表の一部ファンが旭日旗を会場に持ち込んだことで、多くの人に痛みをもたらすことになった。
日本は11月27日に行われたカタールW杯グループE第2節でコスタリカに0-1で敗れた。
初戦でドイツに2-1で勝利する異変を起こした日本は、かつてなくベスト16進出に夢が膨らんだ。その勢いと熱気は天をも貫くほどだった。
ところが、その勢いはわずか1試合にしてしぼんでしまった。コスタリカ相手に試合を圧倒しながら、決定的な一発を作り出すことができなかった。結局、後半36分に守備のミスから決勝ゴールを許し、あえなく崩れてしまった。
この日、試合会場となったアフメド・ビン・アリ・スタジアムには旭日旗が現れた。それも一人や二人ではなく、あちこちで日本のファンが各自の席に旗を設置したり、直接持って振ったりしていた。
幸いにも、会場にいた大会関係者たちが旭日旗を発見し、強く制止したことで、旭日旗はすべて取り除かれた。
旭日旗は、日本が1940年代に太平洋戦争を起こし、アジア各国を侵攻した際に用いられた軍旗だ。神聖なサッカー場には現れてはならない要素だ。しかし、日本対コスタリカの試合では観客席内の3カ所で旭日旗が登場した。
政治的要素が持ち出されてはならないワールドカップの舞台で、日本代表の一部ファンが最悪の姿を見せてしまった。
大会では日本のファンが試合後に観客席でゴミ拾いをし、綺麗にすることで大きな賞賛を受けてきた。だが、今回に関しては深刻な状況と言えるだろう。
それだけ、日本の一部ファンによる旭日旗を持ち込むという行為は、多くの人々に痛みを与える行為だった。
なお、「全世界旭日旗退治キャンペーン」を繰り広げてきた誠信(ソンシン)女子大学のソ・ギョンドク教授は、今回の問題に対し「FIFAがついに旭日旗応援を公式に制止したものであり、非常に意味が大きい。アジアだけでなく全世界のサッカーファンを尊重する適切な措置だったと判断している。今回の件で日本は国際的な恥を避けられないだろう。二度と旭日旗応援をしてはならないという良い教訓にしなければならない」と厳しく指摘していた。
(記事提供=OSEN)
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