NO JAPAN運動も吹き飛ばす『SLAM DUNK』、韓国での人気をリードしているのは誰か

2023年01月11日 話題 #日韓関係 #サブカル
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韓国で『SLAM DUNK』が30年近く愛された作品であることはすでに知られたことだ。主人公の桜木花道は「カン・ベクホ」、湘北高校は「サンブク高校」と韓国風の名前で今も記憶されているが、特筆すべきは映画の枠組みだけに収まらないその熱狂ぶりだろう。

例えば出版界だ。映画の公開に合わせて1月に発売された『SLAM DUNK チャンプ』は発売と同時にバカ売れ。“韓国のアマゾン”とも言うべきオンライン書店『YES 21』の新年第一週ベストセラー1位を記録した。

また、“韓国の紀伊國屋書店”とも言える『教保(キョボ)文庫』によると、イラスト集や2018年に出版されたオリジナル完全翻訳版もふたたび売れ始めているという。

『SLAM DUNK チャンプ』の表紙(画像=オンライン書店『YES21』より)

まさに韓国でも『SLAM DUNK』ブーム再燃といったところだが、このブームを支えているのは韓国の30代~40代の男性たちだと言われている。

大型シネマ・マンブレックスチェーンのCGVと“韓国のヤフー”ことNAVERの映画コーナーの集計によると、『THE FIRST SLAM DUNK』の観客の60%が30~40代の男性だという。教保文庫によると、単行本や関連書籍の購買層の比率に至っては30~40代が80%にもなるらしい。

30~40代と言えば、ちょうど彼らが中学・高校時代に『SLAM DUNK』が大人気。韓国ではコミック版が1992年~1996年に発売され、テレビアニメは1998年6月から1999年3月まで放映されたが、その頃に『SLAM DUNK』に夢中なった中高生たちが、『THE FIRST SLAM DUNK』に熱狂しているのだ。

しかも、単純な『SLAM DUNK』マニアだけではない。

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