シンプルに実力だけで日本に負けていたのであれば、韓国も潔く実力の差を認めることができた。
だが、主審が“介入”したことで試合は台無しになった。
タイ人主審のモンコルチャイ・ペチェスリ氏は、日本がピンチを迎えるたびに韓国に不利な判定を下すと、挙句の果てには決定的な誤審まで犯し、日本の勝利を“アシスト”した。
不可解な判定に激怒したビョン・ソンファン監督は、首に下げていたパスをベンチに叩きつけてイエローカードを提示された。
夜遅くの時間に韓国の選手を応援したサッカーファンたちも、怒りを鎮めることはできなかった。それだけ主審の判定が露骨だったからだ。
発端は前半43分に起きたコ・ジョンヒョンの退場だ。
当時、後方からのロングパスに抜け出そうとした相手FWの突破をコ・ジョンヒョンが阻止した。すると、主審はコ・ジョンヒョンに2枚目のイエローを提示し、退場を命じた。
コ・ジョンヒョンは前半13分にすでにイエローカードをもらっていたが、同43分のシーンは警告累積で退場となるほど荒い場面ではなかった。正常なコンタクトだったにもかかわらず、到底納得のできない判定で退場となってしまった。
こうして主力DFを失い、10人の数的不利に立たされた韓国には、あっという間に最悪の結果がもたらされてしまった。
韓国がコ・ジョンヒョンの退場で平常心を失っている間、主審は小細工を仕掛けた。実際にファウルが発生した地点よりゴールに2~3m近い地点で日本にフリーキックを与えたのだ。
そして、このフリーキックを日本のFW名和田我空が直接決め、先制ゴールに成功した。日本の先制は主審の役割も大きかったというわけだ。
残念な状況はまたしても起こった。
今度は後半39分、後方からのロングパスに反応したFWキム・ミョンジュンがペナルティエリア内に侵入すると、飛び出した相手GKに足がかかりエリア内で倒れた。
明らかに韓国にPKが与えられるべき状況だったが、主審はファウルを宣言しなかった。
むしろ、判定に抗議したビョン監督にイエローカードが提示された。現地で観戦した韓国のファンも「これはひどい」と憤りを隠せない様子だった。
主審がまともな判定を下していれば1-1になる可能性もあった試合が、逆に2-0と点差を広げられてしまった。勝利の行方が完全に日本に移った瞬間だった。
日本の選手たちの技量が優れていることは確かに認めるが、今回の勝利は主審の介入が大きな役割を果たしていた。
ペチェスリ氏の偏向判定を疑う状況はほかにもある。
同氏は日本が大会期間に戦った6試合中、なんと4試合で割り当てられていた。
そして、日本にとって重要な試合と言えるグループステージ初戦のウズベキスタン戦、決勝トーナメント準々決勝のオーストラリア戦、韓国との決勝でいずれもホイッスルを吹いていた。
特に、準々決勝ではオーストラリアに4枚ものイエローカードを提示した。主審が露骨に日本有利の判定をしたという疑いをぬぐえない。
何より、ペチェスリ氏を日本の試合に何度も割り当てた主催側にも大きな問題があると言える。
(記事提供=OSEN)