韓国発の縦読みウェブ漫画「ウェブトゥーン」、初めて売上高が2兆ウォン突破…作家の年収など問題点も

2025年01月03日 話題
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韓国の縦読みウェブ漫画「ウェブトゥーン」産業が飛躍的な発展を続けている。

【写真】まさに女神…韓国の美しすぎるウェブトゥーン作家

2023年に約20%近い成長率を記録し、史上初めて売上高が2兆ウォン(約2145億円)を突破した。

韓国の文化体育観光部と韓国コンテンツ振興院が1月2日に発刊した報告書「2024ウェブトゥーン産業実態調査」によると、2023年の総売上高は2兆1890億ウォンで、2022年の1兆8290億ウォンより19.7%増加した。

ウェブトゥーン産業は、2017年には売上高が2799億ウォンに過ぎなかった。しかし、2020年には1兆538億ウォンとなり、1兆ウォンの壁を越え、2021年には1兆5660億ウォンを記録した。

コンテンツ振興院の関係者は「関連実態調査を開始した2018年から6年間、着実な成長傾向を見せている」と説明した。

ウェブトゥーン産業の総売上推移(単位:億ウォン)
(画像=韓国コンテンツ振興院)ウェブトゥーン産業の総売上推移(単位:億ウォン)

2023年の売上の大部分は、プラットフォーム企業から発生した。前年(1兆1277億ウォン)より25%増加した1兆4094億ウォンで、ウェブトゥーン産業全体の売上の64.4%を占めた。

ウェブトゥーンの輸出は、日本が40.3%で最も高い割合を占めた。続いて北米(19.7%)、中華圏(15.6%)、東南アジア(12.3%)、ヨーロッパ(8.2%)の順だった。

輸出形態としては、オンライン伝送権が80.6%で大部分を占めた。出版権(12.1%)と二次的著作物作成権ライセンス(3.0%)、OEM(注文者商標付着生産)輸出(1.4%)がその後に続いた。

ただ、産業の成長傾向に比べると、クリエイターたちの収入は低調だった。

2023年を通じて作品を連載したウェブトゥーン作家の年収中央値は3800万ウォン(約407万円)に過ぎなかった。中央値とは、年収順に並べたときに中間に位置する作家が得た年収のことだ。

同期間、韓国国民の月間世帯所得(4人家族基準)の中央値は540万ウォンだった。これを年収に換算すると6480万ウォン(約695万円)となり、ウェブトゥーン作家の年収よりも多い。

「2024ウェブトゥーン産業実態調査」
(画像=韓国コンテンツ振興院)「2024ウェブトゥーン産業実態調査」

ウェブトゥーン業界の慢性的な問題として指摘されてきた作家たちの過労も、前年より数値が悪化した。

1週間で「5.9日」を創作活動に使用した。これは前年(5.8日)より0.1日多い数値だ。創作する日には平均10.1時間を創作活動に費やした。これも前年(9.5時間)より0.6時間増加した。

また、ウェブトゥーン産業の違法コピーによる被害規模も拡大している点も問題だ。2023年のウェブトゥーン産業における違法コピーによる被害規模は約4465億ウォン(約479億円)に達し、2022年より533億ウォン(13.6%)増加した。

右肩上がりに成長しているウェブトゥーン産業が、この勢いをどこまで伸ばすことができるのか注目だ。

(文=サーチコリアニュース編集部O)

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