新型コロナの流行は、就職にも大きな影響を与えている。去る5月、厚生労働省と文部科学省は2021年3月卒業の大学生の就職率が96%で、前年に加えて2%ポイントも下落したことを明かした。
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これは1997年の調査開始以来、リーマン・ショック後の20年卒(3.9%ポイント低下)に次ぐ過去2番目の下落幅だ。また、コロナの影響が直撃している観光・航空業界などの企業が新卒採用を抑制し、希望する職種に就けない学生が増えた。
コロナ禍による就職難は日本だけではない。お隣・韓国はより厳しい状況に追い込まれており、その状況を表現した「無銭無業」という新造語まで生まれた。
「無銭無業」とは「お金がなければ就職もできない」という意味。就職するには成績が優秀なのは当然として、何かしらの資格を取得していなければならず、その過程で多額の費用がかかる状況を指している。
この新造語に韓国の若者の多くが共感を持っている。