コロナ禍で急成長した韓国のデリバリー産業だが、その陰に事件・事故の急増あり

2022年06月26日 社会
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新型コロナウイルスの感染拡大に伴う自粛活動によって、外食産業など多くの事業が少なくないダメージを受けた。一方で、特需といえるように勢力を広げた業界もある。それが無人店舗やウーバーイーツなどのデリバリー配達サービスだ。

しかし急速な業務の拡大は他産業に比べて、細部にまで注意がいかない部分も多く、無人店舗ならば窃盗や“たまり場”化、デリバリーならば事故の急増につながった。

【注目】5割に迫る事故率!! 韓国デリバリーの事故が多い理由

実際、日本と同様にデリバリーが盛んな韓国の首都ソウルでは、バイクや自転車の二輪車事故が急増している。

6月20日、ソウル市自治警察委員会がソウル警察庁から受けた資料によると、今年1~5月にソウル市内における二輪車に加わった死亡事故は20件で、昨年同期間(12件)より66.7%増えたことが明らかになった。

事故だけではなく、ライトの不備や騒音が206件、ナンバープレートの隠蔽が5件など、二輪車にまつわる違反も相次いだ。

(写真=サーチコリアニュース編集部)

こうした事件・事故の増加にまつわり、韓国内でも「最近、最も怖いのは強盗や猛獣ではなく、交通事故だ」「交通規則を学校教育課程に盛り込め」「来年の集計では、電動キックボードの事件も増えるだろうな」「デリバリーの人たちも大変だろうけど、深夜の騒音は気をつけてほしい」など、批判的なコメントが目立った。

急成長する産業だけにトラブルに対する対応はまだ熟していない。しかしコロナ禍によって確かな需要は確保できた以上、これからはトラブル対策にも力を注いでほしいものだ。

(文=サーチコリアニュース編集部)

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