日本が韓国人の“ウイスキー仕入れ天国”に?「安すぎてカネ稼ぎの感覚」来日韓国人“ウイスキー爆買い”の実態

2025年04月25日 社会 #時事ジャーナル
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「体感では韓国に比べて半分近く安い気がします」

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ウイスキーを楽しむソン・ジェヨンさん(男性・25歳)は今年2月、日本旅行中に酒類販売店に立ち寄り、「バルヴェニー12年」と「ジョニーウォーカー・ゴールドラベル・リザーブ」を1万3000円で購入した。

ソンさんは「日本は韓国に比べて価格がはるかに安いので、日本を旅行する際には必ずウイスキーを買います」と話した。彼は「日本旅行に行く知人に、ウイスキーの代理購入を頼んだこともあります」と言う。

四半期に1回の頻度で旅行で日本を訪れるというチェ・ユンホさん(男性・31歳)は、「ウイスキーがあまりにも安いので、日本で買ってくるとお金を稼いでいる感じがする」と語った。チェさんは「日本でウイスキーを買う時は、酒類価格比較アプリ『デイリーショット』を使って韓国国内の価格と比較しますが、各日に韓国と比べて価格面でメリットがある」と話した。

韓国国内でウイスキーの人気が高まる中、日本を訪問した際に韓国より安い価格のウイスキーを購入する人が増えている。

円安が激しかった一時期は、韓国で60万ウォン(日本円=約6万円)で取引されているウイスキーを日本で30万ウォン(約3万円)で購入して転売すれば、日本旅行の航空券代が浮くという“裏ワザ”がオンライン上で共有された。

海外で購入した酒類を韓国国内に持ち込む際、税金を免除する酒類免税の規定も緩和された。3月21日から関税法施行規則の改正により、旅行者の携帯免税種類の本数制限(従来は2本まで)が廃止されたためだ。

本数と関係なく、2リットル以内、400ドル(約5万7000円)以内で酒類を搬入すれば、関税が賦課されない。

ウイスキー愛好家の間では、日本を訪問する際にウイスキーを買ってくることが一般的となっている。

ウイスキーを専門に扱うとあるYouTubeチャンネルの動画は、2023年に投稿された後、累計再生回数が87万回を突破している。

4月24日現在、会員16万人が加入しているNAVERのカフェでは、「日本の地方へ出張予定ですが、2本(ウイスキーを買うなら)何がいいでしょうか?」「札幌で3本(ウイスキーを)買ってきました」といった投稿が絶えず上がっている。

写真はイメージ
(写真=サーチコリアニュース)

日本でウイスキーの価格が特に安い理由は、酒にかかる税金である酒税の賦課方式が異なるためだ。

日本は酒の量とアルコール度数によって税金を課す“従量税”を採用している。

一方、韓国は酒の価格に対して課税される“従価税”方式となっている。このため、日本では出荷価格が比較的高い部類に入る酒類のウイスキーが、韓国よりも安く流通している。

日本ではウイスキーのアルコール度数が40度であれば、「1リットルあたり400円」の酒税が課される。出荷価格が10万ウォン(約1万円)の度数40度・容量1リットルのウイスキー1本があると仮定すると、およそ4000ウォン(約400円)の酒税が加算される。

ここに10%の消費税(1040円)が加わると、総額はウォン換算でおよそ11万3000ウォン(約1万1300円)となる。およそ1万3000ウォン(約1300円)程度の税金が課せられるのだ。

韓国は異なる。蒸留酒に分類されるウイスキーには「72%」の酒税が課される。出荷価格が10万ウォンの場合、酒税7万2000ウォン(約7200円)が加算され、合計17万2000ウォン(約1万7000円)になる。

さらに30%の教育税(2万1600ウォン=約2160円)が上乗せされ、10%の付加価値税(1万9360ウォン)も加わる。最終的にウイスキーの価格は21万2960ウォン(約2万1300円)となる。

(記事提供=時事ジャーナル)

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