大統領選挙を控える韓国で、「銃のようなものを持った男がいる」という通報をきっかけに、警察が30人規模で出動する騒動が発生した。
光州(クァンジュ)南部警察署によると、騒動が起きたのは5月14日18時15分頃。南区・大村洞(テチョンドン)にある樹木園のトイレで「長い銃のようなものを持った男が、車に乗って立ち去った」との通報が寄せられた。通報者は、大統領選を前に特定の候補者を狙撃する可能性を懸念し、警察に通報したという。
これを受けて警察は、強力班(日本の刑事課にあたる)、機動隊、交番の警察官ら約30人を動員して男性A氏の行方を追跡。通報から約1時間後の19時17分にA氏を確保した。
ただし、A氏が所持していたのは実銃ではなく、全長約1.2メートルのサバイバルゲーム用BB弾銃だった。A氏は「手入れをするために外に持ち出した」と説明しており、警察も今回の件については刑事処罰の対象にはあたらないと判断している。
それでも警察は、大統領選挙を目前に控えた時期に、このような誤解を招く行動は社会的な不安を呼びかねないとして、模造銃の所持者に対し、より一層の注意を呼びかけている。
(記事提供=時事ジャーナル)
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