景気が悪い状態が続くと、不平不満が出やすくなり、自分と他者との境遇を比べがちだ。そんななか、お隣・韓国では興味深いアンケート調査が実施された。
9月29日、京畿(キョンギ)研究院が発刊した「不公正で優位性のない競争、実質機会の平等」という報告書では、「韓国社会が全体的に公正だと思うか」という質問(首都圏成人1500人対象調査)に対して、72.7%が「公正ではない」と答えたことがわかった。
その理由(重複回答可)としては、「経済活動に参加できる“機会”の不公正」が57.4%、「経済活動に参加する“過程”での不公正」が60.6%、「経済活動の“結果”に対する不公正」が52.2%となった。
つまり、「機会」及び「過程」に対して不公正を感じる「事前的」なものが、「結果」の不公正である「事後的」不公正より高く現れたのだ。
こうした調査結果に、韓国内では「一度、国会議員を減らすことから始めなければならない」「韓国で公平な社会を構築するのは無理がある」「政治家が無能ばかりだから…」など、悲観的な意見が目立った。
確かに資本主義は基本的に不公正なものだが、少なくともそれを感じさせないようにするのが政治なのではないだろうか…。
(文=サーチコリアニュース編集部)
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