「李在明を超えて勝利できる唯一の候補は私だ」アン・チョルス議員、大統領選への出馬を正式宣言【全文】

2025年04月08日 政治 #時事ジャーナル
このエントリーをはてなブックマークに追加

韓国与党「国民の力」のアン・チョルス議員が大統領選への出馬を正式に宣言した。

【注目】アン・チョルスの財産、約140億円

アン・チョルス議員は4月8日、ソウル・光化門広場で出馬宣言式を行い、「国民は李在明(イ・ジェミョン)率いる(共に)民主党に政権が渡ることを恐れている」とし、「李在明を超えて勝利できる唯一の候補である私、アン・チョルスを選んでほしい」と語った。

続けて「大韓民国の葛藤には、政争を引き起こした李在明の民主党にも明確な責任がある」と述べたうえで、「私、アン・チョルスほど民主党をよく知る人物はいない。弱点も強みもすべて把握している」と強調した。

また、「私は尹前大統領を支援して候補一本化に協力した者として、深く反省し、お詫び申し上げる」と語り、「今こそ党内の対立を超えて和合へ、国民の分裂を超えて統合へ、国家の混乱を超えて発展へと、『予定された未来』に向かって進むべきだ。時代交代を実現し、国民が恐れてきた政治の積弊を清算しなければならない」と訴えた。

アン・チョルス議員
(写真=時事ジャーナル)アン・チョルス議員

アン・チョルス議員は党員と国民に向けて、「尹錫悦政権の戒厳令と弾劾という川を渡るために必要なのは、反省と革新を土台とし、国民統合に積極的に取り組むことだけだ」と述べ、「道を開いてほしい」と呼びかけた。

彼はまた、「大韓民国を革新し、政治を回復させる」と述べ、「大韓民国の未来を、もはや過去ばかりを見る検事や法律家出身者に任せてはならない」と主張。続けて「科学者や経済人のように、未来を見据える人々だけが大韓民国を発展させられる」と強調した。

さらに「国民統合のための大改憲を推進し、第7共和国を開かなければならない」と述べ、大統領権限と国会の特権縮小、大統領4年重任制、中大選挙区制の導入を掲げ、「真の協治と統合の時代を切り開く」と宣言した。

アン議員はまた、「大韓民国を3大AI強国にできなければ、我が国の未来はない」と述べ、「朴正煕(パク・チョンヒ)大統領の経済開発5カ年計画のように、新経済開発5カ年計画で国家的投資を行う」と語った。

アン・チョルス候補の出馬宣言全文は、以下の通り。

愛し、敬愛する国民の皆さまへ。

国民は今、「これが国なのか、これが政治なのか」と叫んでいます。尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は弾劾され、国家と国民は未曾有の危機と混乱の時代に直面しています。

私、アン・チョルスは、かつて尹錫悦大統領を支援し、候補一本化に協力した者として、深く反省し、心からお詫び申し上げます。

私は誰よりも、国民と共に尹錫悦政権の成功を願ってきました。政権が成功してこそ、国民が成功するからです。

しかし、戒厳令は誤った判断であり、憲法裁判所の判決に明らかに示されている通り、裁判官全員によって違憲と判断されました。

とはいえ、今は過去に後悔している余裕はありません。

これからは党内の対立を超えて党内の和合へ、国民の分裂を超えて国民の統合へ、国家の混乱を超えて国家の発展へと、我々は「予定された未来」へと進まなければなりません。

時代交代をしなければなりません。国民が恐れていた政治的積弊を清算しなければなりません。

そうしてこそ、激動する国際政治経済に正しく対処でき、国内では人口減少、高齢化、成長率の低下に対する処方も打ち出せるのです。

故チョン・ジュヨン現代(ヒョンデ)名誉会長が無から有を創り造船所を設立した、あの世界開拓精神を、いま再び追求すべきときです。故サムスンのイ・ゴンヒ前会長のような、革新と改革の精神を再び求めなければなりません。

1992年、金泳三(キム・ヨンサム)政権下で電光石火の如く行われた「ハナフェ清算、軍部時代の終結」「金融実名制」などの大改革を、今こそ再び始めるべきです。

経済と日常を立て直し、過去の誤りを一掃する「時代交代」が必要なときです。

今回はまさに、憲法と法律を遵守し、公正と常識を取り戻す「国民統合」が求められています。

これまで人類の歴史の中で、国民が分裂した状態で危機を克服した国はありませんでした。今こそ、私たちすべてのために、国民統合に再び立ち上がるべきです。大統領の弾劾を経た今、党内の統合も実現されなければなりません。

私、アン・チョルスは、敬愛する国民の皆さまの声に応え、第21代大統領選挙に出馬いたします。

傷ついた党員と国民の皆さまに訴えます。

尹錫悦政権の戒厳と弾劾という川を越える唯一の道は、反省と革新を基に、国民統合に積極的に取り組むことだけです。傷ついた国民と党員の同志の皆さま、「国民統合、時代交代」という「予定された未来」への扉を開いてください。

国民の皆さま、未来はすでに到来しています。

しかし大韓民国はこれを顧みることなく、過去8年間ひたすら過去と戦ってきました。今や、誰が国民と共に大韓民国を救うのか、再び跳躍させるのか、革新させるのかを、国民すべてが探し求めています。

大韓民国の葛藤には、政争を引き起こした李在明(イ・ジェミョン)民主党の責任も明白にあります。国民は、李在明民主党に政権が渡ることを恐れています。それでもなお、戒厳令と弾劾という大混乱の中で、国民は戸惑っています。

私、アン・チョルスほど民主党をよく知る者はいません。その弱点も強みも、すべて把握しています。

国民の皆さま、党員同志の皆さま、李在明に対抗する国民の力の候補として、私、アン・チョルスを選んでください。

李在明を超えて勝利できる唯一の候補、私、アン・チョルスを選んでください。

必ず勝利します。大韓民国を革新します。政治を回復させます。

私、アン・チョルスは、道徳的にも倫理的にも社会的にも、恥じることのない人生を歩んできました。ただひたすら国民と国家のための政治の旅路を歩んできました。

大韓民国の正常化と革新、未来のために、次のように訴えます。

第一に、大韓民国の未来を、これ以上過去しか見ない検事や法律家出身者に任せてはなりません。

今のような人工知能の時代においては、科学者、経済人といった未来を見据える人々だけが、大韓民国を発展させることができるのです。国民を善と悪に分ける葛藤の世界観を持つ人物ではなく、多様な国民を理解し、統合へと導くリーダーが必要です。

第二に、国民統合のための大改憲を推進します。

第7共和国を開かなければなりません。大統領の権限と国会の特権を縮小し、大統領4年重任制と中大選挙区制を導入します。そうしてこそ、政治における真の協治と統合の時代を切り開くことができます。

国民を左派・右派、保守・進歩、地域、世代、男女で分断し、死の場、失敗の場へと追い込むような政治を、国民は拒否しています。

第三に、人工知能、すなわちAIの時代が現実のものとなりました。

大韓民国を3大AI強国とできなければ、大韓民国の未来もありません。アメリカ、中国、日本は、企業と政府が何千兆ウォンものAI投資を進めています。

朴正煕(パク・チョンヒ)大統領の経済開発5カ年計画のように、新たな経済開発5カ年計画として国家的投資を進めます。

企業と国民に訴え、AI産業において今後、政府と企業が協力し数百兆ウォン規模の投資を断行し、先進国に追いつきます。教育と企業革新を通じて、AI人材100万人を養成します。

そして、AI、量子コンピューティング、サイバーセキュリティ、医療分野で世界的強国を自ら築いていきます。

第四に、年金・教育・労働・医療・公共の5大改革を通じて、未来に備えます。

いずれも少子化時代と密接に関わる課題です。大韓民国を根本的に改革し、少子化問題を解決しなければなりません。

年金は、パラメーター改革に続く構造改革を推進します。教育と医療改革は、医学部定員2000人増という無理な施策により、幼稚園から大学までが崩壊しています。幼稚園から医学部受験クラスの塾に通い、公教育の役割がますます失われています。

根本的な教育改革を実現しなければなりません。

労働・公共部門の改革については言うまでもありません。低賃金に苦しむ中小企業の若者たちと、公企業・大企業との超格差を解消しなければなりません。

大韓民国は、恥ずべきことに、悔しいことに、自殺率世界1位の国です。OECD諸国の平均の2.2倍という、非常に不幸な国です。公正で共生可能な社会、幸福な社会をつくることこそが、政治の最も重要な役割だと私は考えます。

第五に、超激変の時代に対応すべく、外交・安保・経済安保の三本柱を革新します。

大韓民国の成長エンジンである輸出が大きな危機に直面しています。世界は今、自由貿易が消え、各国が自国の利益のために関税戦争を繰り広げる場へと再編されています。

トランプ第2期政権は、自国の利益のためには同盟さえも眼中にありません。世界は再び経済・貿易冷戦時代へと回帰しています。

こうした状況下で、大韓民国がなすべきことは、AIなどの新産業を次なる成長動力として確保し、トランプ第2期政権が大韓民国を無視できないようにすることです。

私はトランプ大統領と首脳会談を行い、外交・国防・貿易などの懸案を無理なく調整していきます。

韓国型原子力潜水艦の開発を国家事業として推進し、使用済み核燃料の再処理も可能にするよう、韓米原子力協定の改定を進めます。

大韓民国を、グローバル供給網の中核的軸にしていきます。

愛する国民の皆さま、敬愛する党員同志の皆さま、未来は避けたい恐怖ではありません。私たちが共に築いていく希望です。

私、アン・チョルスは、大韓民国の再跳躍を目指す一念から政治を始めました。私は誰よりも清廉であり、AI産業の発展と医療大乱の解決に最も適した人材であり、中道層への訴求力が最も高い候補です。

保守の最も重要な価値であるノブレス・オブリージュを直接実践し、財産の半分を寄付し、大邱でのコロナ医療ボランティアに自ら参加した候補です。

予備役海軍大尉として、39カ月の軍務を務めました。言葉より行動で、社会のために奉仕してきました。

このままではいけないとお考えの方は、どうか私に機会をお与えください。未来を創り出せる大統領候補を選んでください。勝てる候補、当選できる候補を選んでください。

清廉な候補、非の打ちどころなく堂々と対決できる候補を選んでください。夜を徹して働き、世界に向けて走っていきます。

我々の選択が、我々の未来をつくります。

大韓民国の予定された未来、私アン・チョルスが始めます。

ありがとうございました。

(記事提供=時事ジャーナル)

まるで北朝鮮?「鳥肌が立つほどセクシー」韓国野党議員による李在明への“賛美歌”続く

日本を「地獄」と叩いた韓国歌手、日本公演へ…その“二枚舌”を意外な人物が痛烈批判

“韓国人立ち入り禁止”を2度も実行した日本の神社、再び…「不敬行為」で観光客お断りに

前へ

1 / 1

次へ

RELATION関連記事

デイリーランキングRANKING

世論調査Public Opinion

注目リサーチFeatured Research