ヤクルトはスアレスを放棄した。今シーズンは1軍6試合(先発5試合)で21.2回の投球にとどまり、0勝0敗の防御率6.23と振るわなかった。5月末に1軍デビューしたが、先発5試合のうち3試合で5回を越えることができなかった。
2軍では15試合(55.1回)で3勝3敗、防御率3.25、53奪三振を記録。1軍復帰戦となった10月3日の横浜DeNAベイスターズ戦では、1回を投げて三者凡退で阻止したが、日本シリーズでは出番がなかった。
スアレスは昨シーズンの韓国での活躍を足がかりに日本へ渡った。LGツインズ所属で23試合に登板し、10勝2敗、防御率2.18、126奪三振とハイレベルな成績を出した。その一方で背中と肘の負傷で離脱を繰り返し、115.1回の消火にとどまったことで、LGとの再契約交渉で接点を見出せなかった。
ヤクルトとは年俸80万ドルの単年契約を結び、先発の即戦力として期待を集めたが、結果は惨憺たるものだった。
1軍でたった1勝もできずに終わった。シーズン前から日本政府の新規外国人入国制限措置で合流が遅れるなど、悪材料が重なったとはいえ、弁解の余地がない成績だ。
韓国で10勝を収めた外国人投手が日本で0勝に終わったのは、韓日野球のレベルの差を示す事例にならざるを得ない。
KBOリーグMVPのメル・ロハス・ジュニア、最多勝のラウル・アルカンタラも、この2年間で阪神タイガースで期待に及ばない成績に終わり、シーズン終了後に並んで荷造りをすることになった。
(記事提供=OSEN)