「韓国人選手に屈辱を与えた日本人投手」金子千尋の引退に韓国も注目した理由

2022年12月27日 スポーツ #プロ野球
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社会人野球のトヨタ自動車出身の金子は2004年にオリックスに入団。2006年に一軍初登板を果たすと、17シーズン通算で387試合2025.2イニングを投げ、130勝94敗5セーブ、防御率3.08、1721奪三振を記録した。

2018年までの13シーズンでオリックスに在籍し、全盛期を過ごした金子。二桁勝利も7シーズンで記録した。2014年には191イニング16勝5敗、防御率1.98、199奪三振を記録し、同年の最多勝と防御率1位に上がると、日本最高の投手に与えられる沢村賞の栄光も抱いた。オリックス史上初の快挙だった。

150キロの剛速球に最大8球種を投げるなど、八色鳥のようなピッチングで日本プロ野球の舞台を平定した。しかし、オリックス時代の終わり頃から2019年の日本ハム移籍以降は下り坂をたどった。

今季終了後、金子は当初、日本ハムからのコーチ就任の提案を断り、現役続行を狙っていた。ただ、ついに現実を受け入れた。

オリックス時代の金子千尋

金子は韓国人選手との縁も深かった。2011年にはパク・チャンホとイ・スンヨプ、2012~2013年にはイ・デホと同じ釜の飯を食べた。

イ・デホは金子と2年間オリックスでともに過ごした後、2014年に福岡ソフトバンクホークスへと移籍した。

そして、初の古巣対決で金子に屈辱を受けた。2014年4月12日に行われたオリックス対ソフトバンクで、イ・デホは金子との元同僚対決で4打席連続三振を喫した。イ・デホのキャリアでも過去に類を見ないような屈辱だった。

イ・デホは元々、三振とは程遠いような打者だ。コンタクト能力が優れているので、空振りを見る機会がそう多くない。どうにかしてインプレーの打球を作り出し、チームに結果をもたらしてきた。

韓国KBOリーグ通算で三振の割合は12.6%に過ぎない。シーズン最多三振数も2017年の84個だ。投手の立場ではイ・デホを三振に抑えることは難しいだろう。しかし、そんな相手に1試合で4回も三振させたのが金子だった。

そもそも、イ・デホは日本進出以前までKBOリーグで1人の投手に4打席連続三振はおろか、1試合4三振を喫した試合すらなかった。

KBOでの1試合4三振はたった一度だけ、2021年6月23日のNCダイノス戦で記録した。当時はドリュー・ルチンスキーに3打席連続三振を喫すると、ソ・イヒョンに4度目の三振を喫していた。

(記事提供=OSEN)

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