“奇跡の抜け毛治療薬”はウソだった…韓国で誇大広告を一斉摘発、当局「消費者に混乱与える恐れ」

2025年12月22日 社会 #時事ジャーナル
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韓国のネット上で、化粧品を塗れば髪が生え、水虫が治るかのように偽って販売していた業者が相次いで摘発された。食品医薬品安全処は、脱毛・水虫関連製品の効能を誇張したり、違法に海外直輸入をあっせんした不当広告376件を摘発し、アクセス遮断に乗り出した。

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食品医薬品安全処は12月22日、医療機器、化粧品、医薬部外品などに関する不当広告376件を摘発したと発表した。

関連法令によると、医薬品ではない化粧品や医薬部外品を販売しながら、医薬品のような治療・予防効果を標榜する行為は、消費者に混乱を与えるおそれがあるため、違法販売・不当広告の取締対象となる。食品医薬品安全処は、違反投稿について放送通信審議委員会およびNAVER、Coupang、11番街など該当するオンラインプラットフォーム企業に通報し、アクセス遮断を要請した。

医療機器については、消費者団体や協会で構成された「官民合同オンライン監視団」と合同で点検を行った。その結果、脱毛レーザー、水虫レーザーなど医療機器の違法海外直輸入広告226件(80%)、医療機器広告の事前審議違反12件(5%)、工業製品を医療機器と誤認させる広告21件(8%)など、不当広告259件を確認した。繰り返し違反を行った業者(11カ所)などについては、所管機関に現場点検を要請した。

化粧品分野では、脱毛薬、水虫治療など医薬品と誤認されるおそれのある広告77件(100%)が摘発された。脱毛薬、脱毛防止、脱毛予防、炎症緩和、抗炎、発毛剤、毛髪成長促進、爪水虫治療などと広告したケースが代表例だ。

食品医薬品安全処
(写真提供=食品医薬品安全処)

今回の点検では、責任販売業者による不当広告26件、一般販売業者による不当広告42件、SNSアカウント広告9件など、計77件の不当広告を遮断措置した。摘発された責任販売業者(26件、21カ所)については、所管の地方食品医薬品安全庁が現場点検および行政処分を行う予定だ。

また、医薬部外品に関する点検結果では、違法な海外購入代行広告30件(75.0%)、虚偽・誇大広告10件(25.0%)が摘発された。

食品医薬品安全処は「消費者がオンラインで医療機器、化粧品、医薬部外品を購入する場合、食品医薬品安全処から許可・審査などを受けた内容を必ず確認し、購入前に『医療機器安心販売店』および『医薬品安全ナラ』のウェブサイトで確認したうえで購入してほしい」と呼びかけた。

(記事提供=時事ジャーナル)

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