「起訴されること自体が中世のような後進社会」慰安婦を“売春”と講義した韓国元教授、控訴審でも無罪

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大学の講義中に日本軍慰安婦について「売春」と発言し、慰安婦被害者の名誉を毀損した疑いを受けているリュ・ソクチュン元延世大学教授が控訴審でも無罪を言い渡された。

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10月24日、ソウル西部地裁・刑事控訴2-3部(イム・ギファン、イ・ジュヒョン、イ・ヒョヌ部長判事)は、虚偽事実摘示による名誉毀損の容疑で起訴されたリュ元教授の事件で、1審と同様に無罪判決を下した。

裁判所は「1審は被告人の発言が通念から逸脱し、比喩も不適切な点はあるものの、該当発言が大学での講義中に学生との質疑応答の過程で発生したものであり、被害者個々人を特定して発言したのではなく、一般的、抽象的に全対象を相手にした点を考慮すると、事実の摘示とは見なし難いと判断した。この判断は正当である」と判示した。

裁判所は、リュ元教授の「韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協・正義記憶連帯の前身)が慰安婦被害者たちに対して、日本軍に強制動員されたように虚偽の証言をさせた」という発言に関しては、名誉毀損容疑を有罪と見なし、1審と同じく罰金200万ウォン(約22万円)を宣告した。

その他、挺対協の役員に対する名誉毀損の容疑などについては、1審と同様に無罪を宣告した。

リュ・ソクチュン元教授
(画像=MBC)リュ・ソクチュン元教授

先立ってリュ元教授は2019年9月19日、延世大学の専攻授業「発展社会学」の講義中に、学生約50人の前で「日本軍慰安婦のおばあさんたちは売春に従事するために自発的に慰安婦になった」と発言した。

また、「挺対協が慰安婦のおばあさんたちに強制動員されたように証言するよう教育した」との趣旨で発言し、論争を引き起こした。

この日、控訴審を終えて法廷から出てきたリュ元教授は「有罪が出た部分については上告するつもりだ」と述べた。

リュ元教授は「依然として慰安婦が売春の一種だと考えているのか」という取材陣の質問に対し、「はい」と答えた。続けて「社会の通念とは異なるが、大学の講義室で歴史的事実に基づいた発言をしてこのように刑事事件として起訴されること自体が、大韓民国がまだ中世のような後進社会に生きていることを示していると思う」と話した。

この日の判決について、カン・ギョンラン正義記憶連帯連帯運動局長は「学問の自由、教授の自由という名のもとで、このように反人権的で反歴史的な発言を繰り返す部分について、裁判所が何ら制約をかけないことは、反人権・反歴史に同調する判決だ」と批判した。

(記事提供=時事ジャーナル)

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