旧正月の連休中、韓国各地で大雪が降り、大小の事故が相次いでいる。特に強風を伴う寒波が重なり、さらなる事故への懸念が高まっている。
1月28日午前11時現在、首都圏や湖南(=全羅道)地方、慶尚北道内陸部、慶尚南道北西部・内陸部、済州島など大雪特報が発令された地域を中心に、1時間あたり1~3cmの雪が降り続いている。
一部地域では1時間あたり5cm前後の激しい降雪も観測されている。
山地以外の地域でも10cm以上の積雪が確認されている。ソウルでは鐘路区・松月洞の気象観測所で積雪2.5cm、冠岳区(新林洞)で13.8cmが記録された。京畿道・利川市では20.6cm、忠清北道・忠州市で14.5cm、江原道・原州市と鉄原郡ではそれぞれ13.4cmと12.5cm、大田市では10.7cmの積雪が確認された。
全国各地が雪で覆われ、様々な事故が発生している。
特に最大30cm近い積雪を記録した江原道では、1月27日から28日午前9時までの間に、暴雪関連の119出動件数が37件に上った。
1月27日21時20分頃、江原道・寧越郡の村会館付近で、ワゴン車が路肩へ転落する事故が発生。当時、車両には運転手を含む50代の2人が乗っていたが、軽傷のため病院に搬送されることはなかった。
同日21時9分頃には、旌善郡の道路で乗用車を含む車両5台が雪道で立ち往生し、約40分後に救助された。
また、1月26日11時6分頃、清州-盈徳高速道路(清州方向)の和西インターチェンジ付近1.5km地点では、貨物車5台と乗用車12台が衝突する事故が発生し、12人が負傷。同じインターチェンジから3.0km地点でも多重衝突事故が発生し、3人が軽傷を負った。
また、慶尚北道・尚州市化南面の唐津-盈徳高速道路(清州方向)48km地点では、28台が絡む多重衝突事故が発生した。
悪天候により帰省のための航路も遮断された。
1月28日、行政安全部中央災害安全対策本部によると、同日午前6時時点で清州発の航空便3便が運航を停止。また、前日からの大雪の影響で麗水~巨文島、仁川~白翎島など56の航路で70隻の旅客船運航が全面的に中止された。
さらに、済州島8カ所、忠清南道4カ所、全羅南道3カ所、慶尚南道3カ所、京畿道2カ所、忠清北道2カ所、慶尚北道2カ所の計24カ所の地方道路が通行止めとなった。北漢山、無等山、智異山など全国19カ所の国立公園466区間でも入山が禁止されている。
韓国鉄道公社(KORAIL)もこの日、寒波と大雪の影響でKTX京釜線、湖南線、江陵線、中央線の一部区間で徐行運転を行うと発表。対象は強風や降雪が激しい一部区間だ。KORAILは「全国的な大雪および寒波のため、安全確保を目的に一部区間で徐行運転を実施しており、KTX列車の運行が遅延している」とし、「ご理解をお願いする」とコメントした。
大雪と厳しい寒さが続くなか、さらなる事故への懸念も高まっている。
韓国政府は1月28日午後まで、1時間あたり1~3cm(地域によっては5cm前後)の雪が降ると予報している。現在、大田、世宗、京畿、江原、忠清南道、忠清北道、全羅北道、慶尚北道には大雪警報が発令されている。
行政安全部は前日22時頃、中央災害安全対策本部を第2段階に引き上げて稼働し、大雪危機警報レベルを「注意」から「警戒」に引き上げた。
(記事提供=時事ジャーナル)
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