韓国の警察は最近相次いで発生した飲酒運転事故に対応し、飲酒取締りを強化している。
11月2日には泥酔した状態で運転していた車両が日本人観光客の母娘をはね、母親が死亡し、娘が重傷を負う事件が発生した。
そのわずか1週間前の10月25日にも、飲酒運転車両が横断歩道を渡っていた歩行者をはね、カナダ人男性が死亡し、一緒に横断していた韓国人女性も大けがを負った。
そのため「K飲酒運転」という表現まで登場し、国際的な恥さらしだという批判が高まっている。
それにもかかわらず、処罰は依然として“生ぬるい”状態にとどまっていることが明らかになった。『時事ジャーナル』が、過去1年間にソウル中央地裁が言い渡した飲酒運転の刑事事件の1審判決文325件を全数分析した結果、実刑判決はわずか33件(10.2%)にすぎなかった。
このうちのほとんどが、麻薬類投薬などと「併合罪」として扱われたケースであった。単純な飲酒運転のみでは、実刑判決が極めてまれだったという意味だ。
年末を前に各種の集まりや飲み会が増えると、飲酒運転の可能性はさらに大きくなる。警察庁は年末年始の特別取締りに突入した。11月19日午後、ソウル鍾路(ジョンロ)区の安国(アングク)駅付近では、鍾路警察署所属の警察官らが3車線の道路を全面封鎖し、飲酒取締りを実施していた。
飲酒取締りには市民の協力が不可欠といえる。警察は主要道路だけでなく裏道まで取締り範囲を拡大し、昼夜を問わず抜き打ち取締りを行う計画だ。
(記事提供=時事ジャーナル)
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