2025年に韓国を訪れた訪韓外国人観光客が1870万人を超え、過去最多を記録する見通しだ。
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12月23日、文化体育観光部によると、今年の訪韓外国人観光客数は、従来の最多記録よりも100万人以上増加するとみられている。従来の最多記録は、新型コロナウイルス感染症のパンデミック直前である2019年の1750万人だった。
文化体育観光部は、最多訪韓外国人観光客の誘致を記念し、同日に仁川(インチョン)国際空港第2ターミナルで1850万人目として入国する観光客を歓迎する行事を開催した。
文化体育観光部のキム・デヒョン第2次官は、1850万人目の観光客であるシンガポール国籍のシャルメイン・リーさんに韓服のマフラーと花束を手渡した。シャルメイン・リーさんは「10回以上韓国を訪れるほど韓国が好きだ」とし、「24日に誕生日を迎えるが、韓国で過ごそうと思っている」と感想を述べた。
訪韓観光客の増加について文化体育観光部は、Kカルチャーの人気を訪韓観光客誘致に戦略的に活用したことと、現場で足を運んで取り組んできた観光業界の努力が功を奏したと強調した。
訪韓観光客数で「不動の1位」を占める中国市場では、7~8月にかけて規模が急成長した。観光業界における中核消費層である20~40代の女性を対象に広報を強化し、団体観光客や中国の大学生による学習旅行市場を開拓した成果だと、文化体育観光部は説明している。
台湾市場では、前年より27%増加し、過去最多を記録した。台湾人観光客を狙い、釜山(プサン)や大邱(テグ)など地域観光商品を拡大し、KフードやK野球など「全方位Kカルチャー」マーケティングを展開した。
日本市場では、20~30代女性を対象に再訪問客の誘致に注力。その結果、日本からの観光客数も2012年(352万人)以来13年ぶりに、過去最多記録(361万人)を更新する見通しだ。
アジアおよび中東市場では、現地の旅行会社や国際オンライン旅行会社(OTA)と協業し、国ごとの嗜好に合わせた商品を打ち出した。その結果、訪韓客数は11.8%増加した。
欧米・オセアニア市場では新規就航および増便された航空路線を活用し、市場の多角化に注力したことで、14%の成長を達成した。
(記事提供=時事ジャーナル)
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