「政教癒着疑惑」の中心人物として逮捕・起訴され、その後、一時的に釈放された旧統一教会(世界平和統一家庭連合)の韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁が、裁判所に対し拘束執行停止期間の延長を申請していたことがわかった。
11月7日、法曹界によると、韓鶴子側は同日、ソウル中央地裁刑事合議27部(ウ・インソン部長判事)に、拘束執行停止期間の延長を要請する趣旨の申請書を提出した。
拘束執行停止とは、重病、出産、家族の葬儀参列など、被告人に緊急に釈放すべき事由があると認められた場合、一時的に身柄を解放する制度のこと。決定と同時に効力が発生し、保釈とは異なり保証金は必要ない。
韓鶴子総裁は11月1日、健康上の理由から拘束執行停止の申請書を裁判部に提出した。眼科手術を受ける必要があることが主な申請理由だったと伝えられる。裁判部がこれを受け入れたことで、韓鶴子総裁の拘束執行は11月7日16時まで停止されていた。
釈放期限当日に延長申請が行われた形だ。
韓鶴子総裁は2022年1月、ユン・ヨンホ元統一教会世界本部長と共謀し、「国民の力」クォン・ソンドン議員に尹錫悦(ユン・ソンニョル)政府の統一教会支援を要請し、政治資金1億ウォン(約1000万円)を渡した疑いで、10月10日に逮捕・起訴された。
このほかにも韓鶴子総裁は、△2022年4月~7月、統一教会団体資金1億4400万ウォン(約1500万円)を「国民の力」所属議員らに分散して後援した疑い、△ゴンジン法師と呼ばれるチョン・ソンベ氏を通じて、キム・ゴンヒ前大統領夫人に高級ネックレスおよびバッグを渡し、教会の懸案事項の請託に関与した疑い、△この過程で統一教会の資金を横領した疑いなども併せて受けている。
(記事提供=時事ジャーナル)
■『週刊文春』が報じた旧統一教会の“遠征賭博資金”を追及し始めた韓国検察
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