なぜ?人口減の韓国において人口が増加している済州島、それでも歓迎の声ばかりではない理由

2022年09月16日 社会
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「東洋のハワイ」と呼ばれるほどの美しい景観を誇る韓国屈指のリゾート地・済州島(チェジュド)。最近は観光客だけではなく、総人口も増加の一途をたどっている。

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韓国政府が明かす統計資料を分析した結果、8月31日基準で済州総人口は70万83人と把握された。1992年に住民登録人口統計基準50万人を皮切りに、2013年には60万人を超え、それから9年で70万人台になったのだ。

人口減少が社会問題となっている韓国において、朗報ともいえるだろう。

人口の内訳は、韓国人が67万9016人なのに対し、外国人が2万1067人となっている。また年齢別では、幼少年人口(14歳以下)13.4%、生産可能人口(15~64歳)70.2%、高齢人口(65歳以上)16.4%となった。

(写真=サーチコリアニュース編集部)

しかし現地に住む人間からすると、人口増加は歓迎できるだけのことではないらしい。

済州島が発表した「2020年済州社会指標」によると、済州島民の人口流入に対して、2017年には「肯定的認識」が31.0%だったが、2019年24.2%、2020年26.9%と年々下降しているのだ。

特に否定意見としては「住宅および土地価格上昇」が36.0%で最も多く、続いて「居住環境毀損」(33.3%)、「済州共同体文化の変質および住民間葛藤誘発」(14.5%)となっている。

こうした結果に韓国内でも「済州島で大自然に囲まれた生活は憧れる」「バカンスでいく分には良いけど、住むとなるとちょっと考えてしまう」など、様々な意見が飛び交った。

「東洋のリゾート」と称される韓国だが、人口増はリゾート地としての価値を高める結果につながるのだろうか。環境破壊などが推進されなければいいのだが……。

(文=サーチコリアニュース編集部)

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