韓国で使われる言語「ハングル」は、前身である朝鮮王朝時代に作られた「訓民正音(フンミンジョンウム)」が基になっている。
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訓民正音が作られる以前、朝鮮半島には正式な文字が漢字しかなかった。ただ、まともな教育を受けていない庶民の多くは読み書きをすることができなかった。
それを憂いた当時の4代王・世宗(セジョン)が、民にも覚えやすい文字として「訓民正音」を作ったのだ。
名君が残した文字は今も韓国で広く使われており、世宗が1446年に訓民正音を公布したと推定される10月9日は「ハングルの日」と制定されている。
こうした記念日となるほど、韓国人にとってハングルは大事なものなのだ。
実際、2019年にインクルードが成人男女3862人を対象に行なったアンケートでは、「ハングルに誇りを持っていますか」という質問に回答者の81.8%が「そうだ」と答えている。8割以上の人が母国語を誇りに思っているわけだ。
だが、そんな誇りとは裏腹に、近年ではハングルの「スペルミス」が問題視されている。
就職プラットフォームのジョブコリアが、韓国国内企業の人事担当者482人を対象に実施したアンケートでは、回答者の89.6%が「ハングルのスペルが間違った入社志願書を見たことがある」と明らかにしたという。
ハングルは音韻論的性質のため、読むよりも書く方が難しい。読むときと書くときとで、表記が同じ語彙、異なる語彙があるからだ。
現代では各種SNSを通じて文章を書くことが一般的となっているが、文中のスペルミスを見ることは多い。正しく言葉を扱うことは一見当たり前のようで難しいものだが、日頃から間違いがないよう心掛けておきたいところだ。
(文=サーチコリアニュース編集部)
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