駐車中の車内で練炭に火をつけたことでヴィラ(低層住宅)に火災が広がり、2人の死傷者を出した疑いのある30代の女性が検察に送致された。
5月8日、警察によると、全羅北道(チョルラブクト)の全州完山(チョンジュ・ワンサン)警察署は、重失火および重過失致死などの疑いを受けている30代女性A氏を拘束送致した。
A氏は4月29日午後12時41分ごろ、完山区孝子洞(ヒョジャドン)のとあるヴィラで火災を起こし、多数の死傷者を発生させた疑いが持たれている。
捜査の結果、当時A氏はヴィラの建物1階に駐車されていた車両の中で練炭に火をつけ、火災を引き起こした。
同ヴィラは駐車場が建物の1階に位置した、いわゆる「ピロティ構造」だったため、車両火災によって発生した熱気と煙が上へと立ち上り、建物内部に充満した。
この火災によって、ヴィラ2階の居住者である40代女性が全身に火傷を負い、病院に搬送されたが、最終的に死亡した。その他の入居者3人も、煙を吸ったため病院で治療を受けた。
また、消防当局は車両8台が焼け、建物の一部が燃えるなど、1億1060万ウォン(日本円=約1141万円)相当の財産被害が発生したと推定している。
A氏は警察の取り調べに対し、「熱くて(車の中から)出た」という趣旨の供述をしたとされている。
実際、A氏は練炭に火をつけた後に車から脱出しており、特に怪我をしていなかった。
このため、裁判所は事件の重大性や逃走の恐れなどを考慮し、先月末、A氏に対して拘束令状を発行していた。
(記事提供=時事ジャーナル)
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