上位5大グループが証券市場全体の時価総額の52.2% 韓国で「大型株への集中」がさらに加速

2025年11月11日 経済 #時事ジャーナル
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コスピ(KOSPI)の上昇基調が続くなか、韓国の時価総額上位5大グループ(サムスン・SK・現代自動車・LG・HD現代)が証券市場全体の時価総額の過半を占める「大型株への集中」現象が一段と強まっている。

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11月11日、リーダーズインデックスによると、公示対象企業集団(大企業グループ)に属する上場企業368社を分析した結果、これらの合計時価総額は今年1月2日時点の1661兆7387億ウォン(約174兆4826億円)から11月3日時点で3030兆5177億ウォン(約318兆2044億円)へと82.4%増加した。

同期間、韓国証券市場全体の時価総額(コスピ・コスダック・コネックスを含む)は2310兆9938億ウォン(約242兆6543億円)から3963兆1134億ウォン(約416兆1269億円)へと71.5%増加した。

このうち、時価総額上位5大グループが占める比率は、年初の45.9%から52.2%へ6.3ポイント上昇。大型グループへの集中がさらに顕著となった形だ。

特に、半導体スーパーサイクルの流れを受けてサムスン電子とSKハイニックスの株価が急騰したことで、サムスン・SKグループの時価総額が市場全体の40%に迫った。

韓国
(写真=サーチコリアニュース編集部)

時価総額1位のサムスングループは、17社の上場系列会社を合算した時価総額が503兆7408億ウォン(約52兆8928億円)から943兆4862億ウォン(約99兆6605億円)へ87.3%増加し、市場全体に占める比率も21.8%から23.8%へ上昇した。

SKグループは21社の上場系列会社の時価総額が200兆3384億ウォン(約21兆353億円)から572兆3577億ウォン(約60兆9756億円)へ185.7%急増し、市場シェアも8.7%から14.4%へ5.8ポイント拡大した。

この期間、業種別の景況差によって時価総額ランキングの変動も大きく、上位5大グループではLG(3位→4位)と現代自動車(4位→3位)の順位が入れ替わった。

また、トゥサン(斗山)グループは新たにトップ10圏に進出した。トゥサンの上場系列7社の時価総額は26兆1936億ウォン(約2兆7503億円)から90兆94億ウォン(約9兆4511億円)へ243.6%増加し、グループ順位も12位から7位へ急上昇した。トゥサンエナビリティと持株会社であるトゥサンの株価上昇が主因とされる。

トップ10圏外から最も順位を押し上げたのはヒョソン(暁星)グループで、11社の上場系列の時価総額は7兆2596億ウォン(約7625億円)から27兆2498億ウォン(約2兆8612億円)へ275.4%増加し、順位も29位から15位へ上昇した。

一方、HLグループは時価総額が2兆3989億ウォン(約2518億円)から2兆2420億ウォン(約2354億円)へ6.5%減少し、順位も46位から56位へ後退した。クラフトンは15兆1625億ウォン(約1兆5916億円)から13兆2466億ウォン(約1兆3909億円)へ減少し、テヨングループも1兆2530億ウォン(約1315億円)から9494億ウォン(約997億円)へ縮小した。

リーダーズインデックスは「産業別の景気動向に差が生じたことでグループごとの時価総額順位が大きく変動し、半導体・造船・防衛産業・原子力・電力関連の系列会社を持つグループが上位に浮上した」と分析した。

(記事提供=時事ジャーナル)

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