韓国では1月1日ではなく、旧正月(今年は2月1日)に帰省する人が多い。陰暦1月1日の旧正月を前後した3日間が祝日となっているからだ。
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ただ実家への帰省は、誰にとっても嬉しいことばかりではないらしい。親戚一同が集まるからこそ、憂鬱を感じる人も多いようだ。
そんな韓国人の旧正月の帰省に関する興味深いアンケート結果が発表された。
1月26日に結婚情報会社カヨンが発表したもので、1月17~25日に未婚男女243人を対象に行われた「今回の旧正月が楽しくない理由」というアンケート調査の結果だ。
それによると、旧正月の連休で最も大きな心配事は、親や親戚からの「給料など職場関連の質問」(45.3%)だった。「お金をちゃんと稼いでいるのか」「昇進はいつになる?」などだ。
2位は、毎年1位だった「結婚はいつするのか」「付き合っている人はいるのか」といった「結婚・恋愛に関する質問」(31.7%)。以下、3位「連休の支出」(11.1%)、4位「ペット」(6.6%)、5位「休日出勤」(3.7%)、6位「ダイエット」(1.6%)と続いた。
注目は、結婚や恋愛の質問以上に、仕事関連の質問が1位となっていることだろう。その原因はどこにあるのか。
最近、韓国では不動産価格の引き上げや新型コロナによる失業率の増加で、独立していない20代、30代が増加している。また、長期未就職者も増えていることが原因に挙げられる。そんな人たちにとって職場や給料のようなテーマの質問は、センシティブだ。嫌がるのは当然だろう。
アンケート調査を行ったカヨンの関係者は、「旧正月の連休に耳にする結婚に関する質問は未婚男女たちが嫌がる代表的な心配事だったが、今回は2位に押されたという点が注目すべきところ」とし、「ここ2年間、コロナですべての人々が私的な集まりをスムーズに行うことができなかった。そんな時期的要因と、結婚が遅れて年齢が高まる社会的要因が影響を及ぼし、親や親戚が以前よりも未婚の子供たちの結婚にあまり関与しない傾向があるとみられる」と分析した。
(文=サーチコリアニュース編集部)
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