まずカルティエの高級ブローチかという点について、「2億ウォンのブローチではないという点はカルティエ側も確認してくれたと見ている」と述べた。続いてパクリ商品疑惑を意識してか、「ヒョウの形をしたすべてのブローチが何らかの特定製品の模造品であり、偽物だとは考えられない」と伝えた。
そもそもキム氏のブローチが注目されたのは、彼女の衣装などを含めた儀典費用を公開せよとの裁判所の判決にもかかわらず、韓国大統領府が不服として直ちに控訴したからだ。
先立って韓国納税者連盟は2018年、2度にわたって韓国大統領府に特殊活動費の支出や内訳とキム氏の衣装などが含まれた儀典費用と関連した情報公開を求めた。しかし大統領府は「国家安保など敏感な事項が含まれており、重大な利益を害する憂慮がある」と、情報公開を拒否した。
行政訴訟につながり、ソウル行政裁判所・行政5部は今年2月10日、大統領府に一部情報を公開するように求めた。しかし大統領府はそれを不服として3月2日に控訴状を提出した状況だった。
ちなみに韓国大統領府は、キム氏の衣装は国家予算を編成して使ったことはなく、「すべて自費で負担した」と明言している。
ブローチ騒動で夫人の衣装代まで議論になるなど、文在寅大統領は任期最後まで気が抜けない状況だ。
(文=サーチコリアニュース編集部)