消したくても消せない「日本名」…韓国の“植物の学名”に残された真実とは

2019年02月28日 国際
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韓国では現在、日本からの独立運動「三・一運動」100周年となる3月1日に向けて、“日帝残滓(ざんし)”と呼ばれる日本統治時代の名残を消そうと躍起になっている。

しかし植物の名前だけは、消したくても消せないという事実が判明した。

植物の名前は、学名、英名、国名などがあるが、“学名”は国際的な決まりで一度定まれば変更できない。

韓国山林庁国立樹木院によると、朝鮮半島固有の植物527種のうち、327種の学名に「Nakai」という名前が入っているという。

朝鮮半島固有種の名付け親

「Nakai」とは、日本人植物学者である中井猛之進のことだ。

植物の学名は、植物の種類、発見地域、発見者の順に表記されるのだが、朝鮮半島固有の植物の半分以上が中井によって名付けられたことになる。

例えば、「ハナブサソウ」という朝鮮半島の植物がある。韓国山林庁国立樹木院のホームページでその植物を調べると、学名は「Hanabusaya asiatica (Nakai) Nakai」となっている。

(写真=韓国山林庁国立樹木院)ハナブサソウ

韓国メディア『聨合ニュース』は、中井猛之進が自分を朝鮮半島に派遣した朝鮮初代公使の花房義質に感謝を示して、“はなぶさ”とつけたと解説していた。

「竹島」とつけられた植物も

韓国の植物であるにもかかわらず、学名に「竹島」とついている植物も少なくない。

韓国で「ソムヒョンサム」と呼ばれている竹島などに生息する植物の学名を見ると「Scrophularia takesimensis Nakai」(日本名:タケシマタケシマヒナノウスツホ)となっている。同じく「ソムギリンチョ」の学名は「Sedum takesimense Nakai」だ。

(写真=韓国山林庁国立樹木院)タケシマタケシマヒナノウスツホ

周知の通り韓国では竹島を「独島(トクド)」と呼んでおり、韓国固有の領土と主張している。そんな島に生息している植物の学名に「竹島」とついているのだから、皮肉だろう。

興味深いのは、韓国で「ミソンナム」と呼ばれる植物だ。

日本名は「ウチワノキ」で、高さ1mほどの低い木だ。忠清北道や全羅北道などに分布されている。朝鮮半島の代表的な固有種だという。

(写真=韓国山林庁国立樹木院)ウチワノキ

その学名にも「Abeliophyllum distichum Nakai」と中井の名前が入っており、1919年に学会に初めて報告されたのだが、どうやら本当の第一発見者は中井ではないらしい。

それについて『聨合ニュース』は、「韓国植物学の開拓者であるチョン・テヒョン博士が1917年に忠清北道・鎭川で初めて発見したが、中井が自身の名前だけを学名に入れた後、日本式の名前である“ウチワノキ”と紹介した」と解説している。

韓国の博士が最初に発見したが、手柄は中井に奪われたといったニュアンスだ。

日本と韓国の植物を巡る葛藤といえば、「ソメイヨシノの起源は韓国」という主張が代表的だが、もしかすると今後は植物の学名にも何かしらの問題提起があるかもしれない。

実際に関連報道に触れた韓国ネット民たちは、「政府はこういうところを変えてほしい」「100周年を機に間違った名称は訂正すべき」といった声に共感を示している。

いずれにしても「三・一運動」100周年を前に、韓国社会のありとあらゆるところで“日帝残滓”を消し去ろうとしている韓国。さすがに植物の学名は変更しようがないと思うが、はたして。

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