日本のインバウンドが変わらず好調のようだ。今年2月は、同月として初めて300万人を突破した。
日本政府観光局が3月19日に公開した「訪日外客数(2025年2月推計値)」によると、2月に日本を訪れた外国人観光客は325万8100人だった。
これは前年同月比16.9%増で、2月として過去最高の数字だ。
観光局は「一部市場において旧正月(春節)休暇が2月初旬まで続き、旅行需要の高まりがみられたほか、前月に引き続きスノー需要が高まる時期であるなか、オーストラリアとアメリカを中心に訪日外客数が増加したことが今月の押し上げ要因となった」と分析している。
国別の数字を見ると、たしかにオーストラリアは前年同月比33.5%増の8万8800人、アメリカは同28.8%増の19万1500人となっており、大幅に増加したことがわかる。
ただし、今年2月に日本を最も多く訪れたのは韓国人観光客だった。その数は前年同月比3.5%増の84万7300人に上る。1月は中国が最多だったが、2月には韓国が再び首位に返り咲いた。
観光局は「為替レートがウォン安傾向になったものの、仁川~熊本間や仁川~新千歳間等の期間増便や清州~帯広間等のチャーター便運航等の影響もあり、訪日外客数は2月として過去最高を記録した」と説明している。
ただ、この傾向が今後も続くかは不透明だ。というのも、韓国では日本旅行ブームがひと段落したとの見方が出ているためだ。
韓国の大手旅行会社ハナツアーによると、今年2月の地域別海外パッケージ商品で日本旅行の割合は23.7%で、1月(28.9%)と比べて5.2ポイント減少。1年前と比較すると4.2ポイント減少したという。
また、旅行会社モドゥツアーでも2月の日本旅行の割合(20.1%)が昨年2月(22%)より約2ポイント減少したことが明らかになった。ここに来て、日本旅行の勢いがやや落ち着く兆しも見えている。
それでも、今年2月に多くの韓国人観光客が日本を訪れたことについて、韓国のオンライン上では「ノージャパンを叫んでいた人も旅行に行くときは、知らんぷり」「済州島の商人たちが法外な料金をやめていれば、ここまでにはならなかったと思う」「なぜ行く人が何度も繰り返し行くのか、研究が必要ではないか」といった反応が寄せられた。
今後、日本への訪問者数がこのまま増加を続けるのか、それとも落ち着いてくるのかは、韓国国内の経済状況や為替の動向、さらには日韓関係の変化によっても左右されるだろう。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
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